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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】実録!バンコク日本人コミュニティで駐妻が体験したマウンティング

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

※この記事は取材を元に構成していますが、個人のプライバシーに配慮し、一部内容を変更しています。あらかじめご了承ください。

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前編はこちら

次の日、13時の待ち合わせの5分前に指定されたカフェについた愛子は、ふくよかな恭子の姿をすぐ見つけることが出来た。他に日本人と思しき女性が3人いる。

「みんなに紹介するわね。この愛くるしい子が、最近バンコクに越してきた愛子ちゃん」

一同、愛子の顔を見て、笑顔を振りまいてくれる。

よかった。みんな良い人そうだ。宏がマイナス思考のことばかり言うから、少し気張っちゃったじゃないの。

「愛子ちゃん、駐在は何回目?」

「初めてなんです。それどころか、海外自体も初めてで……」

「あらー。それなら不安なことも多いわよね。まだ子どもも小さいし、何か助けが欲しい時は遠慮なく言ってね」

よかった。みんな優しい。


©︎gettyimages

「ところで、ご主人はどこの企業なの?」

「〇〇サービスというところで、メーカーです」

「〇〇サービス? みんな、聞いたことある?」

一同、首をかしげる。

「小さなところなので……事務所も主人ともう一人の、合計二人だけらしいですし」

「恭子のところは××商事の部長さんなんだよねー」

「そういうあなたのとこだって、△△物産のマネージャーさんでしょう!」

「愛子さんのところは?」

「うちはまだ若いので、課長職です(笑)」

「いやだわー若いなんて! どうせうちらはアラフォーですよ‼︎」

気分を害してしまったか?

「愛子さんはどこに住んでいるの?」

「トンローの駅から少し歩いたとこで……」

「トンロー? じゃあ、ここらかタクシーですぐじゃない? ねぇ、皆さんでお邪魔してもいいかしら?」

え? 今から? まだ座って10分も経ってないのに……。

「そうしましょうよ! ねえ、愛子さん、ご主人もお仕事だし、いいわよね?」



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