あれこれ試した挙げ句、やっぱりこのパンツに戻るという人が多いんです。
大人の男にふさわしい鉄板定番とは? 今回ご紹介するのはIncotex(インコテックス)のパンツです。
これまで20本以上のインコテックスを穿いてきたという、編集部の荻山は語ります。
「インコテックスを初めて知ったのは20年以上前のこと。ミラノ郊外のアトリエにも取材しに行きました。当時、おしゃれといえばジャケットやブルゾンが主流で、パンツはそのあと、という風潮がありました。が、インコテックスの登場で、パンツが主役のおしゃれを考えるようになったのは私だけではないでしょう。本当にスタイルがよく見え、紺ブレからミリタリージャケット、はたまたドレスシャツからTシャツ、スニーカーからグッドイヤーウエルトまで、どんなアイテムとも合わせやすいのもインコテックスを愛用している理由です」
単なる必需品だったパンツを、コーディネートの主役アイテムへと変貌させたインコテックス。その創業は1951年のイタリア・ヴェネツィア。「Solo Pantaloni(パンツ一筋)」という創業時のコンセプトどおり、70年以上の長きに渡りパンツだけを生産し続けています。その卓越したパンツは、世界中のパンツ生業者の目標となっている、と言っても過言ではありません。
インコテックスのパンツが卓越している理由。それは素材選びから仕立て、細部に至るまで、穿きやすさとスタイルの良さに徹底的にこだわり抜いているから。シルエットやポケットの位置など随所に工夫をこらし、ほんのわずかの差のようで、穿いてみると明らかに違い、感動すら覚えるほど。だからこそインコテックスは、世の男性たちを惹きつけて止まないのです。
「実はまだインコテックスのパンツを試したことがなくて……」という方も、「インコテックスは何本も持ってるけど、そろそろ新しいのが欲しいな……」という方も、ご安心ください。今回FORZA STYLEでは、2022春夏のインコテックス新製品の中から、本物を知る “大人の男性”にこそオススメしたいパンツを、編集部の荻山と編集長干場が厳選いたしました。
干場が選ぶ 2022インコテックス「買い」な4本
まず干場チョイスからご紹介いたしましょう。シンプルで都会的スタイルが好みの干場が選んだのはモノトーンのデニム2本と、ネイビーの2本。
「都会派スタイルにすんなり溶け込むモノトーンのデニムと、濃紺のパンツ。どちらも大人の男性なら持っているべきマストハブアイテムです」
左のデニム2本は、今シーズンデビューした「INCOTEX BLUE DIVISION」のもの。インコテックスが今回デニムを作るにあたりパートナーとして選んだのは、世界屈指のデニムメーカーGIADA社。パターンはスローウエアが提供し、GIADA社がこれまでのデニム作りで蓄積したノウハウを駆使して製造したデニムは、サルトリアルなディテールを随所に見ることができます。
素材はコットン、ポリエステル、ポリウレタンの混紡。ストレッチ性が高く、非常に体になじみやすいだけでなく、ブラックは10oz、グレーは9.3ozとどちらもとても軽やかで、夏でもストレスのない穿き心地。腰回りのフィット感も抜群で、ハイバック仕様で美脚効果も叶います。
「モノトーンのデニムには、夏なら白Tや、ちょっとセクシーな写真がプリントされたTシャツなんかに合わせてさらりと着こなしたいですね。肌寒い季節になってきたら、Tシャツの上に黒のレザーブルゾンを羽織るのが今の気分です。デニムはやや色落ちしているぐらいが好きですが、あえて黒を選んで、徐々に育てていくのもいいですよね」
右側の2本はネイビーパンツ。これを選んだ理由、そして干場からの着こなしアドバイスは?
「都会派スタイルによく似合う、ベーシックなパンツです。多様化している着こなしに合わせて、形と素材にバリエーションをつけて選びました」
「ドローストリングがアクセントになっているパンツは、SUPER130’sのナチュラルストレッチという最高素材を使用しています。大人の男としては、素材の良さは必須ですよね。それでいて、ウエストはシャーリング仕様とドローストリングでカジュアルな雰囲気もあります。この、高級素材とカジュアル感めなデザインの融合、インコテックスらしくてとても上品だと思います」
もう一方のパンツ、こちらは夏にぴったりのリネンコットン素材で仕立てられている。
「チノリーノと呼ばれるリネンコットン素材、これは夏のインコテックスを代表する素材なんです。涼感がありつつも、ハリコシのある生地、そしてリネンならではの光沢が高級感を醸し出します。とてもクリーンな印象なので、汎用性が高そうですよね」
黒に近い濃いめのネイビーは、他のアイテムを白や黒で統一して、モノトーン風に見せることもできます。あえてブラウン系のアイテムと組み合わせて、干場も大好きな「マローネ・エ・アズーロ(茶と青)」の着こなしを楽しむことも可能です。
「インコテックスのパンツは間違いがないので、何本も欲しくなりますよね。僕も新たに1本追加しようかな、いや2本、うーん3本?(笑)」
編集部随一のインコテックス愛用者 荻山の選ぶ2本
続いて、編集部随一の「インコテックス好き」荻山尚が選んだのはこの2本。
まずは写真左から。ワークウェアからインスパイアされた、洗練されたスタイルとディティールの組み合わせが特徴的な「Incotex Slacks」コレクション。デザインディティールのサイドアジャスターやゆったりした股上、テーパードフィット、そしてフロントプリーツの適度なボリュームが、カジュアルなパンツスタイルを引き立てています。
素材はリネンとコットンの混紡で、ヘリンボーンとなっており、優れた耐久性と通気性の良さも実現しています。
「こちらは夏の定番であるリネンが使われています。ただし、コットン78%の混紡なのでシワになりにくく、それでも清涼感のあるシャリっとした風合いを感じられるのがたまりません」
「インコテックスの綿麻パンツは3本ほど持っているのですが、これまたカジュアルからテーラードジャケットまで、本当に着回しが利きます。今季のものはテーパードシルエットで、腰回りにややゆとりがあるのが特徴。なんとも優雅なドレープを生み出しそうです。サイドにアジャスターがあるので、リネンのシャツをタックインして着こなしたくなります。ヘリンボーンの編み柄がほのかにこなれた雰囲気を出してくれるのもいいですね」
インコテックス通の荻山が選ぶもう1本はこちら。見るからに涼しげで夏にピッタリなシアサッカーのパンツです。
「シアサッカーは凹凸のある生地によって、汗をかいた肌にベターと生地が張り付くのを防ぐため、夏の定番となっています」
「インコテックスのシアサッカーは現在4本所有していますが、毎夏、大活躍します。普段は、ポロシャツやサマーニットにエスパドリーユを合わせてリゾート感のある着こなしに。時には一枚仕立ての紺ジャケを羽織って、レストランに行ったりもします。今シーズンのものはプリーツが入り、シルエットも細すぎないから、より上品な印象になりそうです」
ワンプリーツで程よくゆとりをもたせた、スリムなテーパードシルエットに、ウエストはフィット感をもたらす持ち出しをセット。さらにバッグウエストに施したVカットが穿き心地の良さを後押ししています。着回しがしやすいベーシックなルックスで、オンオフ問わず活躍するアイテムです。
本物を熟知し、いつまでも追求し続ける世界中の男達が愛して止まないインコテックスのパンツ。干場流にモノトーンで決めるか、荻山流に、インコテックスらしさを存分に味わうか。どちらにしても満足いただけること間違いありません。
バーニーズ ニューヨーク銀座本店にてINCOTEXイベント開催中
バーニーズ ニューヨーク銀座本店では3月25日〜4月3日まで、今回ご紹介したアイテムを中心に、INCOTEXにフォーカスしたイベントを開催しています。ぜひこの機会をお見逃しなく! 上記期間以外でも、バーニーズ ニューヨーク各店とオンラインストアではINCOTEXのパンツを展開しています。
【お問い合わせ先】
バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター 0120−137−007
バーニーズ ニューヨーク オンラインストア https://onlinestore.barneys.co.jp
【提供元】
コロネット 03−5216−6521
Text:Yukari Tachihara