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FASHION 僕が捨てなかった服

エルメスのインディアンモチーフは出逢えると、使わなくても買ってしまう魅力が…

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人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。

これはもうライフワークです(笑)

バーニーズ ニューヨークの顔的存在として、PRや自社メディア、オンラインストアを統括する中野光章さん。インディアンジュエリーに対する造詣が深いのは業界内外でも有名で、数多の名作を備えています。

ファッションにおいても、モードにとどまらず、古着、ストリート、はたまたアルティザンまで幅広いジャンルに精通する中野さんが、思い入れが強くて捨てられなかった服をご紹介する企画の第12回目は、エルメスのインディアン モチーフです。

「エルメスは大学時代からの憧れのブランド。ライフワークとなっているインディアンジュエリーとの相性で、こういったネイティブ アメリカンなモチーフには目がないです。

このインディアン柄のネクタイは、出逢うたびに購入して、ネイビーとブルー、ピンクの3色を集めました。

このネクタイを着けていると、「(インディアン関連が)ホントに好きだね~」なんて話のタネに持ってこいなアイテムになりました。

そして、この「カレ」はホビ族の守り神、カチナ(Kachinas)をモチーフにして、1992年にデザインされた90cm×90cmのシルクスカーフ。

カチナとは、アメリカ南西部のインディアン、ホピ族にとってはサンタクロースのような存在で、あるものは良い子を褒め、別のものはいたずらっ子を叱り、それ以外にも雨を降らせたり、狩りを見守ったりしてくれるそうです。

当時デザイナーだったカーミット・オリヴァー氏は、実際にホピに滞在してデザインを完成させたとのこと。

色彩も豊かで、とても美しいので飾ってもいいと思って買っていますが、未だに一度も使えていません…。

最後もカレ、「草原のインディアンアート(L'ART INDIEN DES PLAINES)」と名付けられた、90cm×90cmのシルクスカーフです。

このモチーフは結構明るめなマルチカラーが多いんですが、これは色使いも渋くて気に入って買いましたが、結果一度しか使っていません。

どれも飾れるからと、イイものに出逢えると目がなくて即購入してしまいますが、ほとんど使えていないですね…。

それでも手放すことはなく、今後も大切に持ち続けていくと思います」。

中野光章
バーニーズ ニューヨーク クリエイティブサービス部 兼 EC部 アシスタントディレクター

1996年バーニーズ ジャパン入社。新宿店デザイナーズフロア、PR、セールスプロモーションの各マネージャーを経て現在はPR、自社メディア、オンラインストアを統括。インディアンジュエリーに深い造詣を持ち、座右の銘は「インディアンジュエリーは出逢ったときが最安値」。

Photo:Shimpei Suzuki

Edit:Ryutaro Yanaka



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