クンカクンカ！ 美女と新車って、いい匂いですね～。
タイトルもあらたまって新車でドライブ企画がいよいよスタート。今回はアイリちゃんのご要望にお応えして海岸ドライブと相成りました。
ナビゲーター役のタヌキは老練です。なので、単なるドライブで終わるはずがありません。うひょひょひょひょ～。
旅のお供はMAD平塚コレクションからBMWファミリーの頂点に立つ『8シリーズ・グランクーペ』をチョイス。グレードは最高出力340psの3リッター直列6気筒ターボエンジンを搭載する『840i グランクーペ Mスポーツ』です。ゆっくり走ってもじつに気持ちいい～。
8シリーズ・グランクーペのラインナップはMモデルを含め7モデルありますが、後輪駆動モデルはこの直6ターボを搭載した2モデルのみ。残る5モデルは4輪駆動のxDriveを採用します。
ボディサイズは全長5085mm×全幅1930mm×全高1400mm。クーペと比較してホイールベースが205mm長く3025mmもありますが、リアトレッドを30mm拡大しデザイン上の緩さを感じさせませんね、流石デス！
ライド感はいたってナチュラルだと思います。ステアリングの舵角に対し後輪が遅れてついてくる感覚はありませんし、回した分だけクルマが向きを変えてくれる自然なフィールが好印象。意外なことに、ドライバーのアクション以上に反応するクルマもあるんですよね。
さらにいえば、初期操作の部分で俊敏さを過度に演出するような無意味な動きもありません。このあたりの評価はこのクルマに何を期待するのか、個人の尺度によりますが、ロングドライブのお供に最適だなと感じます。車体の大きさがプラスに作用しているのかもしれません。ただし、ステアリングはもう少し細い方が好みです。
巡航速度の乗り心地はさすがにフラッグシップです。ロングホイールベースも功を奏し路面からの入力をサラリと受け流します。曲がりのキツいタイトなコーナーでは比較的短時間にサスペンションがストロークするものですが、ステアリングの舵角に比例するかのようにジワリと沈み込んでくれます。ボディフロアが硬すぎず、いいしなり方をする絶妙な匙加減。
コーナーの大きさ、ステアリングの舵角、サスペンションの動きという3つがシンクロしていると表現するのがいいのでしょうか、変にロールを押さえた印象もなければソフト過ぎると感じることもありません。一人で悦に浸らない限りドライブモードは標準ポジションでOK。無論、この辺りはドライバーの好みによります。それにしても斜め後方からのアングルが惚れますね。4ドアクーペの真骨頂ではないでしょうか。
「もっとアクセルを踏んで、ず～っと走り続けたい気持ちになりました」とアイリちゃん。大きな声でいえませんが、前回試乗したMIRAIより乗りやすいっていっていました。スポーツカーはドライバーの意思に忠実なので、きっと感覚的にクルマの挙動が把握しやすかったのだと思います。
ちなみにアイリちゃんはBMW初体験。心地よい海岸ドライブを満喫しタヌキの用意した海沿いのリゾート施設に到着します。水平線を見ながら源泉かけ流しの温泉でリラックス。これからもコンセプトの違うクルマをドンドン体験してもらい、う～んと上達していただきますよ～！
【BMW 8シリーズ・グランクーペのラインナップ】
840i グランクーペ / 8速スポーツAT（右）1172万円
840i グランクーペ M Sport / 8速スポーツAT（右）1320万円
840d xDrive グランクーペ / 8速スポーツAT（右）1247万円
840d xDrive グランクーペ M Sport / 8速スポーツAT（右）1395万円
M850i xDrive グランクーペ / 8速スポーツAT（右・左）1744万円
M8 グランクーペ / 8速Mステップトロニック（右・左）2231万円
M8 グランクーペ Competition / 8速Mステップトロニック（右・左）2437万円
※（ ）内はハンドル位置
※2021年3月末日時点での車両本体価格（消費税を含む）
Text：Seiichi Norishige
Video：Yoshihide Shoshima
Model：AIRI
Special Thanks：Toshiki Hiratsuka
