一度履いたらヘビロテ確実な、大人にちょうどいい革靴
男を惹きつけてやまない定番の魅力。しかし、定番ゆえに見過ごし、定番ゆえに買い逃してはいませんか? 知ればあなたの人生を必ず豊かにしてくれるFORZA厳選の「鉄板定番」を、あらためて紐解きご紹介する当企画。
第35回は、パラブーツのシャンボードです。
大人の休日シューズ選びって、難しいですよね。昨今はスニーカー人気が定着していますが、レザーシューズを楽しみたい場合、無論ドレスシューズでは堅苦しいですし、とはいえブーツだと重たいというジレンマに悩まされます。パラブーツは、そんな悩めるレザーシューズラバーにとって、最良の選択肢といえます。
創業は1908年のフランス。靴職人のレミー・リシャールポンヴェール氏がアメリカで出会ったラバーブーツに着想を得て、帰国後に天然ゴムをソールに採用したシューズを考案したのがはじまりです。ブランド名が、天然ゴムの輸入先であるブラジルのパラ港に由来するのはご存知かと。
ラバーソールとともに、登山靴にも用いられるノルヴェイジャン・ウェルテッド製法の採用によって、パラブーツのシューズは当初ワークシューズとして人気を集めます。今回ご紹介する定番シャンボードも、そんな一足です。
しかし、ただタフなだけで終わらないのが、パラブーツの魅力。ぽってりとしたフォルムながら美しい曲線を描くトゥは、フレンチブランドらしいエレガントな洒落感を匂わせます。
だから、カジュアルにはもちろんですが、ジャケパンスタイルにだって馴染んでくれますし、レストランにだって履いていけます。そのタフさとエレガントという対極を両立するという特異さこそ、パラブーツの真髄なのです。
オリジナル配合のパラテックス・ラバーソール。ノルヴェイジャン・ウェルテッド製法とともに、厚みとボリュームのあるソールがタフさを誇示します。一方で、同ソールは屈曲性と軽量性に優れ、履き心地に堅さや重さはありません。
チロリアンシューズに着想を得る、こちらも大定番となるミカエル。ノルヴェイジャン・ウェルテッド製法を採用したタフなソールとは裏腹に、アッパーは2アイレットのシンプルなデザイン。ヴァンプにファーを配した、アイコニックなバージョンも人気です。
デニムにもチノパンにも、スラックスにもマッチする万能なパラブーツ。いうなれば“これさえ持っておけば、こと足りる一足”といったところでしょうか。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Masafumi Yasuoka
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