『FORZA STYLE』では、シンプル&ベーシックな装い方をしているセレブをピックアップし、その着こなしやアイテムをご紹介。今回は、ワントーンで渋く決めるダブルオンダブルの着こなし方について学びたいと思います。
LESSON187 ワントーンで渋く決めるダブルオンダブルの着こなし方
ここ数年、ビジネスシーンのみならず休日コーデの主役になるほど40男のワードローブに欠かせなくなったダブルジャケット。タイドアップはもちろん、Tシャツ&ジーンズを合わせるカジュアルスタイルまで幅広くコーディネートできるのが人気の秘密です。今回は、ダブルジャケットをよりお洒落に見せるダブルのジレを使った、ダブル オン ダブルのコーディネート術をハリウッドセレブ、ジュード・ロウから学びたいと思います。
彼が選んだダブルのジャケットは、シックなミディアムグレーの6つボタンのタイプ。肩周りや身頃がコンパクトで着丈も短く、かなりモダンな印象です。白シャツにグレーベースのジャガード織りのネクタイを合わせた大人の渋さが引き立つ控えめなコーディネートですが、中にダブルのジレを足すことで一気に華やかさが増しています。
このダブル オン ダブルはピッティ会場でも ときどき見かけますが、ファッショニスタでさえも非常に難易度の高いコーデです。その理由は、ボタン数が多くなる分 主張が強くなり、派手な印象になってしまうためです。
そこでジュード・ロウのようにグレーのワントーンでまとめることが重要。色数を減らすことで見た目もシックになり、ボタンも気にならず悪目立ちすることがありません。ジレはジャケットよりワントーン明るいグレーを選ぶことで立体的に見せ、コーデ全体がベタっと見えないようにするのもポイントです。
さらに、パンツをベルトレスで穿きこなせば、重く見えがちなダブルオンダブルのコーデも軽やかになり、こなれ感も数段アップします。
あとは、ダークブラウンのシューズとサングラスで全体を締めれば、40代に相応しい貫禄のあるダブルオンダブルのコーデが完成。ファッションを楽しむ醍醐味は、こうした新たな重ね着にチャレンジしてみることですよね。
ダブルジャケットの着こなしにマンネリしているダンナのみなさま、ぜひ手持ちのワードローブでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。このコーデなら今年の初出勤で周囲と差がつくこと間違いありませんよ!
Text:Satoshi Nakamoto
【ジュード・ロウのように装うならこんなアイテムがオススメ】
地味に見えがちなグレージャケットがメランジ調のホップサック生地によって実に新鮮に映ります。2パッチポケットのダブルブレストがゆえ、クラシカルでありながらも適度なカジュアル感が着こなしの幅を広げます。
Zanella(ザネッラ)のウールパンツは見た目は極めて普通なんですが、詰め込まれたこだわりたるや凄まじいものがあり、ベーシックなエレガンスを追求するジェントルマンから絶大な支持地を集めています。
品のあるセミワイドカラー「ETTORE」に、ハンド工程を随所に取り入れたクラシカルな表情が印象的なボディ「JAMES」を採用したドレスシャツ。
襟のステッチワークやイセ込みを多く取った雨降らしの袖、ヨーク部分のギャザー、厚めに設定された白蝶貝ボタンなどナポリのカミチェリアの技術とディテールをふんだんに盛り込んだエレガントな一枚
裏の縫い目にはハンドメイドによるカラーステッチを施したり、大剣裏にある小剣を通すループをずらしたデザインなど、「Fatorri(ファットーリ)」ならではのオリジナリティー溢れる工夫を凝らしたネクタイは、汎用性がある上に遊びゴコロもある逸品です。
FERRANTE(フェランテ)のほんのりラウンドトゥな010ラストを採用したダブルモンクストラップシューズNILOはヴィンテージカーフを採用し、ほのかにムラある発色が特徴の一足です。