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FASHION 昭和なアニキのアニ散歩

【昭和グルメコーデ】鯨(げい)を喰って芸を磨くなら黒いタートルで

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煮込みだけじゃないクジラ屋でホエール気絶

今年の冬は黒いタートルとブラックデニムにネイビーのアウターがしっくりくる。オールブラックとは一味違うエレガンテなスタイルで浅草へ向かうことにした。



ホッピー通りは、昼間から飲んでいる人が多くホッピーハッピーって感じ。



黒いタートルやネイビーのコートのようなクラシックなアイテムには、やっぱりニューバランス990v4が抜群に合う。


芸人の街、浅草で聖地と呼ばれるクジラ料理の「捕鯨舩」は、俺が憧れ続けた酒場だ。



今回は浅草で超有名なレジェンドが営業時間外に料理を振る舞ってくれるスペシャル散歩。その方とは?



店主の河野さんだ。大将ではなく船長と呼ぶべし。強烈なオーラが半端ない。この店を知ったきっかけは、ビートたけしさんの名曲「浅草キッド」だった。歌の中で、「煮込みしかないクジラ屋」として歌詞に登場する。しかしなんでクジラ料理屋なのに、煮込みしかないのかとずっと疑問に思っていた。船長は、たけしさんの浅草時代の先輩芸人でもある凄い方なのだ。

まずはオススメを聞いてみると、「最初はこれだね!」とラジカセで「浅草キッド」をかけ始めた。その瞬間に俺の体は反応し、すかさずエアマイク対応。



たけしさんは船長のことを「アニさん」と慕っていて、今でも時々飲みに来るらしい。


年季の入った大きな鍋には、たけしさんが愛した煮込みが。


ヤバイ。ヤバすぎる。興奮が抑えきれない。たけしさん!


強烈に美味すぎる!煮込み気絶・・・・・・浅草キッド昇天!白味噌ベースの上質なモツが口の中で溶けた。アブラの甘みは、モツ本来の味が最大限に出ていて、いたずらに濃い味付けにはなっていない。


たけしさんは浅草芸人時代にお金が無く、クジラ料理以外の煮込みしか食べることができなかったため、そう歌っていたのだ。この歌に感化され煮込みしか食べない若手芸人も多い。今では、たけしさんはクジラのフルコースを食べているらしい。ということでせっかくなのでクジラもいただくことに。


さえずりと呼ばれるタンの刺身。ウマっ!お酢と辛子をつけて一口食べると、肉の甘みと歯ごたえがなんとも言えない。

船長のトークが機関銃のように続く中、元祖チューハイをいただく。歌の中に登場するチューハイだ。


 


クゥーーーーーっと強烈に美味すぎる元祖チューハイ!


赤肉とカワの刺身は、よく見ると凍っている。クジラの刺身は凍った状態で出すのが正しい食べ方なのだ。最初はシャリ感を楽しみ、次に少し溶かし、最後に完全溶けの3段階で楽しむってこと。溶かす間のつまみとして牛モツの煮込みをやるようになり、歌の影響から人気メニューとなったのだ。


うわあ〜ヤバい!クジラの刺身ってこんなに美味かったの?としか言えない。


ラストは、クジラの竜田揚げ。小学生の時に給食でよく食べた懐かしい記憶が蘇る。しかしこんなに美しくはなかった。


醤油をかけると、ジューっと音がする。


マジか??強烈に美味すぎる!船長の機関銃トークが遠のき、クジラ気絶・・・・・竜田昇天!通常は刺身にしか使用しない一級の赤肉を独自の油でサクサクに揚げていて、レバーのような肉の美味みが口の中で炸裂。


「俺が浅草だ!バカヤロー!」と何度もシャウトした船長は愛に満ち溢れていた。残念ながら身体の不調により今は仕込みだけで、通常の営業は息子さんに任せている。捕鯨舩には芸人の夢が染み込んでいるに違いない。芸人に限らず夢に向かって走り続ける全ての人に元気をくれる酒場なのだろう。俺も少しは芸を磨けたかな?


ジョンスメドレーのタートルネックニット。英国の老舗だけあって、メリノウールの気絶級な肌触りがやみつきになる。素肌に着るのが気持ちいいが、寒い時は下にTシャツを着ても透けない24ゲージがおすすめ。クラシックなのにモダンなシルエットも魅力の一つと言える。ブラックの他に何色も愛用しているマイ・スタンダードだ。


Photo & Text:Eiji Katano

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今回のアニキおすすめの店


「捕鯨舩」
東京都台東区浅草2-4-3
Tel. 03-3844-9114
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13035269/
営業時間 月・火・水・金17:00~22:00
土・日・祝16:00〜22:00
定休日 木曜日

プロフィール
片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない48歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島とイタリア。プロレスに行くと、なぜかマスクをかぶって観戦したくなってしまう。



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