極上の肌触りを取るか、女性からの好感を取るか、欲張りなのでドッチも得たい(笑)
さて、62回目はクルチアーニのニットポロ。定番の27ゲージではなく、33ゲージです。コレに出逢うまではジョン スメドレーのニットポロを愛用していたんですが、別注で襟型や身頃、袖などをコンパクトに仕上げているものならともかく、通常モデル「ISIS」はどうもオジさんっぽくなってしまう…。昨今のクラシック回帰で、レトロなニットポロが再度注目されているようですが、やっぱりあの尖った襟を巧みに操れるほどの剣豪にはあらず…(笑)。
先述した通り、鹿の子はイマイチ苦手なので、肌触りの良いニットポロを探す旅を続けていたんです。そんなときに邂逅したのが、今回のクルチアーニ、33ゲージのニットポロ。エジプト綿を27ゲージで織り上げたものでも十分にシルキーで滑らかな肌触りなんですが、33ゲージともなると肌に吸い付くような風合いで、ワガママこじらせボディの僕を優しく包んでくれます。
しかも、ハイツイストさせた繊維はドライタッチなのでベタつかず、すこぶる汗っかきな僕には最高の着心地を提供してくれるワケです!
ただ、問題はお値段…。定価を書くのが憚られるほどで、狭めな1Rくらいなら1ヶ月住めるんじゃないかって お話。しかし、その定価のおかげか売れ残ってくれることも多く、ギリ手が届くくらいに値下げされたタイミングを見計らって恒例の清水ダイブ! じつは、安くなってるからといって色ち買いしちゃってるんで、元も子もないんですが……。
そして、繊細が故に透け乳首やポッチアピールしがちなので、そこは女性に嫌われないよう、ジャケットなんかのインナーとして着用し、英国紳士ばりに絶対に上着は脱がずを押し通しています。
って、そうなると完全に下着扱い…。Vゾーンでのアピールができるとは言え、この清水ダイブはちょっと贅沢すぎましたかね……。
Photo:Riki Kashiwabara
Text:Ryutaro Yanaka
『FORZA STYLE』シニアエディター
谷中龍太郎
さまざまな雑誌での編集、webマガジン『HOUYHNHNM』編集長を経て、『FORZA STYLE』にシニアエディターとして参画。現在までにファッションを中心に雑誌、広告、カタログなどを数多く手掛け、2012年にはニューバランス初となるブランドブックも編纂。1976年生まれ。