『FORZA STYLE』では、シンプル&ベーシックな装い方をしているセレブをピックアップし、その着こなしやアイテムをご紹介。今回は、小紋柄のネクタイを引き算でセンスよくコーディネートする方法についてヨハネス・ヒューブルから学びたいと思います。
ビジネススーツの印象を大きく左右するネクタイ選び。どんな場面においても無難にこなせるネイビーやグレーのソリッドタイは、1本ずつあるとまず安心です。それだけでは、心許ないと感じるダンナにオススメしたいのが、小紋柄のネクタイです。
小紋柄のネクタイとひと口に言っても、柄の大きさや色、さらにモチーフまで細かく分けると数えきれないほどの種類が存在しますよね。そこで、40男が選ぶべき小紋柄のネクタイとそのコーディネートについてモデルのヨハネス・ヒューブルから学びたいと思います。
LESSON 143 小紋柄のネクタイを引き算でセンスよく見せる方法
ビジネスシーンで使用する小紋柄のネクタイを選ぶ際に一番気をつけたいのは、色と柄の大きさです。誠実な印象を与えるネイビーを選べば、まず間違いありません。それから柄については、大きさに気をつけることが重要です。
柄が大きいと、どうしてもカジュアルな印象になるので、ビジネスシーンでは難しくなります。それから、色のコントラストがつきすぎるのも避けたいところ。なるべくネクタイの地に近い色めの柄を選び、色数を極力減らして悪目立ちしないようにすることが大人のマナーです。また、ネクタイと同色のバストンチーノ(細いストライプ)のシャツを合わせることで、小紋柄をスーツに馴染ませることもできます。
胸板が薄いダンナもこの組み合わせを知っていれば、男らしい立体的なVゾーンを時短で作れるのです! マンネリしがちなネイビースーツもかなりフレッシュに見えますよね。アフター5のデートやレセプションパーティへは、ヨハネス・ヒューブルのように赤い縁取りのチーフで華やかさを演出して、彼女をスマートにエスコートしてみてはいかがでしょうか? 相手を引き立たせる服装術なら、さり気なく紳士さをアピールすることもできますよ。
Text:Satoshi Nakamoto
【ヨハネス・ヒューブルのように装うならこんなアイテムがオススメ】
着心地を重視したフィッティングと優美なシルエットはそのままに、パターンを改良したスーツ。フルキャンバスですが、時流に合わせ、軽く柔らかく仕立てられているのが特徴。テーパードシルエットのノープリーツパンツは美しいラインを描き、適度な股上で腰廻りのホールド感もある快適な穿き心地を得られます。
誰もが知るブランドのOEMや、オールハンドメイドのドレスシャツも手掛けている実力派なだけに、着心地は素晴らしく、一度着用するとヤミツキになること間違いナシです。
ほんのりヴィンテージでクラシカルな雰囲気漂う柄は、シルク地とも相まって正統的。ここぞというビジネスシーンにおいて威力を発揮すること間違いありません。
低く抑えられたセミスクエアなトウで、甲の高さはしっかりとあるラスト(木型)を採用したエンツォ ボナフェの一足は、土踏まず部分のアーチと包み込むようなヒールカップによって快適な履き心地を得られます。
美しい小紋柄がプリントされたウール×シルク素材のチーフは、上品な光沢を放ちつつもふんわり柔らかで挿し心地も抜群。しっかりドレス顔のジャケットからカジュアルな洗いの掛かったものまで幅広くマッチします。