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FASHION ー エコラグ

干場の究極ワードローブ! キーワードは"エコラグ"

第166回 ロロ・ピアーナのジャケット

2017.3.29
2017.3.29

ものづくりの精神や哲学に 惹かれるんです

このコットン製ジャケットは、Vゾーン部分がフェイクレイヤードになったデザインです。風よけ的な役割だと思うんですけど、ここは隠しても着られるので僕は寒いときだけ出して使っています。チェンジポケットやスラントポケットというのも気が利いているし、ラペルに付いたチンストラップで襟を立てて着ることもできる。僕はこれをよく船旅にもっていきます。インナーには白Tや白シャツ、ネイビーのニットなんかを合わせて、ボトムスは白パンみたいなスタイルをするんですが、ロロ・ピアーナのものってすごく海に似合うんですよ。

というのもロロ・ピアーナと海の関係は深く、地中海に浮かぶサルディーニャ島の高級リゾート地ポルト・チェルヴォを舞台にしたヨットレースや、カリブ海の英領ヴァージン諸島で行われるヨットレースをスポンサードしていて、しかも副会長のピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナさん自ら、これらのレースに自艇「マイ・ソング」で参加しているんです。

僕も何度か取材させて頂きましたが、昔から伝わる天然素材の特徴を生かしながら、きちんと機能をデザインとして落とし込んでいる。例えばポロシャツにしても、陽射しを遮る襟の高さや波をかぶっても大丈夫な素材を選んでいます。このジャケットにそれがすべて当てはまるわけではないのですが、こうしたロロ・ピアーナのものづくりに惹かれるんですよね。

“最高の製品のみを保証する”というロロ・ピアーナの哲学は、素材確保のために地域の伝統や自然を尊重し、時には長い年月をかけてブリーダーたちと共同開発を行うことから始まります。180余年、6世代にわたる歴史のなかで、そうした壮大な取り組みを絶えず行ってきたからこそ、ああいう世界屈指のエレガントな服がつくれるんでしょうね。トレンドに振り回されることなく、ブランドロゴにも頼らない。ロロ・ピアーナは僕がずっと憧れていたブランドもあるんです。

とはいえ、ジャケットなんかの大物になるとかなり高価だし、おいそれと手が出るものではありません。だから、これもセールで買ったもの(苦笑)。理想はオーダメイドなんですが、まだまだ自分には早いと言い聞かせて将来の楽しみにとっておいています。

Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

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