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【ロレックスとチュードル】ロレックスデザインを多く取り入れた独自ブランドが必見【第39回】

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出会いを大切にしたい希少な「サブマリーナー」

 今日のダイバーズウォッチの原点と言われる「SUBMARINER(サブマリーナー)」は初心者からマニアにまでやさしいダブルスタンダードとして広く知られています。

ヴィンテージウォッチに該当する「サブマリーナー」には無数の選択肢があるのですが、その中でも一際ユニークな存在がROLEX(ロレックス)のディフュージョンブランドにあたるTUDER(チュードル)の個体ではないでしょうか。

その歴史は古く、1956年にリューズガード無しのRef.7922というモデルが誕生。同時期にはロレックスのジェームズボンドモデルとして有名なRef.6538も登場しました。次いで1959年頃にリューズガードがはじめて付いたモデル、Ref.7928が誕生。当初は角ばった形のスクエアクラウンガード、すぐにポインテッドクラウンガード、通称「とんがりリューズガード」に変更され、最終定期に現行に近い丸みを帯びた形状へと改良されていきます。これはロレックスでいうとRef.5512にあたります。

この事実からも分かるように、当時のチュードルとロレックスのサブマリーナの関係の深さが垣間見れます。最初期のスクエアクラウンガードはいずれのモデルも非常に稀少性が高く、世界的なオークションでは高値で取引されています。

▶︎画像拡大表示TUDER SUBMARINER                          Ref.7928、1959年製、自動巻き(Cal.390)、SSケース、ケース径39.5㎜/220万円(税抜)                                        【問い合わせ】 エンツォ ショップ 0120-161-722 http://www.enzo-shop.com/
▶︎画像拡大表示ディフュージョンブランドでありながら、ロレックスのケースを使用していることを証明する裏蓋の刻印。

つまり、まだこの時代は試行錯誤の段階であったことから短命で終わったディテールが存在し、それが今日では珍重され、レアポイントとしてプレミア化しているのです。

文字盤に目を向けると、ヴィンテージ感満載のミニッツサークルとブランド名やモデル名が表記されているシルバーレターの組み合わせが、ロレックスの「サブマリーナー」にはない雰囲気を醸し出しています。極めつけは「ROTOR SELF-WINDING」の下にあるアンダーバーと呼ばれる謎の表記でしょうか。

▶︎画像拡大表示マニアにはたまらないポインテッドクラウンガートもこのRef.7928を語るうえで外せないポイントです。
▶︎画像拡大表示針に腐蝕は見られるものの、稀に見るコンディションの文字盤。シルバーのレターや下アンダーバーが分かりやすいレアポイントです。

それと価格にも目を向けてみましょう。200万オーバーとなると、ロレックスのRef.5513のミラーダイヤルにも匹敵する価格。もし仮にこれと同じようなディテールを持つRef.5512ポインテッドクラウンガードのミラーダイヤルを見つけた場合、優に500万は超えるのでは? 玉数の少なさやダイヤルのコンディションからすると、妥当な価格なのかもしれません。

と役満級のディテールを持つこの一本。リベットブレスやジュビリーブレスで楽しむのも王道ですが、せっかくの夏ですし、ここはオーセンティックなG10のナイロンストラップで合わせるのも◎。それこそ海外のセレブのように、レアな個体をサラッと普段使いするのも40男らしい嗜みだと言えます。でも、なんだかんだヴィンテージなので、くれぐれも水や衝撃には気をつけてくださいね~。

Photo:Yasuhisa Takenouchi
Text:FORZA STYLE



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