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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「うちのババアに告げ口されたの?」強烈モンペと生徒の狭間で、24歳女教師が絶句「保護者の劣化が止まらない」

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

「モンスターペアレントと一口に言っても、さまざまなタイプのモンスターたちがいて、ワンパターンなマニュアルでは対応しきることができません。2010年ごろからメディアなどでも取り上げられるようになったモンスター化する親は、減るどころか年々増加しており、そのモンスターっぷりに心折れてしまう教員は少なくありません。これは日本社会が抱える非常に深刻な問題ですね。」

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう語る。今回FORZA STYLEライフ取材班は、常軌を逸したモンスターペアレントの実態を調査した。実際に被害に遭った高校教員へインタビューを実施し、その内容を詳細にレポートする。

「終わりが見えませんでした」

そう言ってため息をつく渚さん(仮名)・24歳は、ただ今休職中だ。

「モンスター化した保護者の方の対応をし続けているうちに、頻繁にめまいが起きるようになって、学校で倒れてしまったので、休職の手続きをとりました。校長や教頭がそうするようにと勧めてくれましたが、私のことを心配してというよりは、『臭いものには蓋をする。』と言うような態度でしたけど……」

渚さんは、強豪と言われる高校の女子バスケ部の顧問だった。彼女の前の顧問は指導が厳しく、厳しいからこそチームは結果を出しているというような状態だった。

そこを引き継いだ渚さんも、前の顧問のやり方を踏襲し、普段の振る舞いや礼儀についても厳しく指導を行った。前の顧問を慕っていた部員やその保護者達は、そもそも渚さんを受け入れる気はなく、はじめから「前の顧問の方が」とは言い続けていた。それでもめげずに必死で指導をし一勝を勝ち取ると、徐々に、何人かの生徒たちは彼女を認めるようになった。

「そこまではよかったのですが、今度は、『先生の言うことなら聞くと思うので』という数人の保護者の方から頻繁に電話がかかってくるようになって…。」

渚さんはその時のことを思い出しているのか、遠くを見るような目をした。

「簡単に言えば、その保護者の方は、娘さんに嫌われるのが怖くて、娘さんに注意ができないという状態です。自分の言葉を無視したり、門限を破ったりする娘に、自分では何も言えないので、代わりに先生が注意をしてくれって言うことだと思うんですけど、そんなねえ……」

それはおかしいと感じた渚さんは、保護者の方に、「それはご家庭の問題になるので、ご家庭で解決なさってください。」と伝えたそうだ。

「私は何もおかしなことではないと思ったんですけど、Aさんという保護者の方に、教育委員会へ『生徒に興味がなくて、対応が冷淡すぎる。』と連絡されてしまいました。教育委員会の方から、どのような状況なのかを問い合わせる連絡が来て、教頭や校長には、『とにかく穏便に対応しなさい。』と言う風なことを言われたのを覚えています。『穏便にって、どうすればよいのですか?』そう聞いたら、『向こうの言うことを全部肯定して、話を聞きなさい。』と言われました。」

渚さんは、真面目だったので、上司たちの言うとおりにした。でもその行動が、さらなる悲劇を招くのだ。

「私は、校長や教頭の言葉通り、『はい、はい。』とすべての保護者の話を聞きました。そしたら、はじめは丁寧だった彼らの態度が横柄なものに変わって行きました。特にAさんの態度の変化は顕著で、『先生はまだお若いし、子育てを経験していないから、わからないかもしれないけど』などの言葉を繰り返すようになって、しかも少し横柄な態度で私に接することが嬉しいのか、電話していてから電話を切るまでの時間がとても長くなりました。」

それでも、渚さんは、耐え続けた。そして、Aさんが娘に注意してほしいと言っている内容を、そのままAさんの娘に伝えた。

「Aさんの娘は、結構さっぱりした感じの子で、物言いもはっきりしています。『それってうちのババアに言えって言われたの?』って、私を大きな瞳でまっすぐに見て聞くので、『お母さんのことをババアなんて言ってはいけません。お母さんは、あなたのことを心配しているから。』って答えました。そしたら彼女はふんと鼻で笑って、『自分では何も言わずに、ずっと私の顔色を窺っているだけで情けねーよな。ダメならダメって自分の口で言えばいいのに、先生に頼むなんてサイテー。』そう言い捨てて、帰っていきました。まあ、彼女の言うことは間違っていないよな…そんな風に思っていたら、その日の夜に、退勤間際の私のもとに、Aさんから電話がかかってきて……」

渚さんのもとにかかってきたその電話で、Aさんは泣き叫んでいた。

「あんたのせいで娘に嫌われた」と電話越しに泣け叫ぶAさん。取材班も驚いた、Aさんの異常すぎるクレーマーっぷりを後編で詳細にレポートする。
 



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