「私が調べたところ、男性がいわゆる包茎のままだと、子宮頸がんを引き起こすヒトパピローマウィルスの存在が多くなるそうなんです。包茎なんて私はよくわからないですけれど、もし娘が将来付き合う人がそうである可能性もあるんですよね」
この話も夫に向けてみたが、「じゃあ何だよ、女から『病気が怖いから包茎手術して』とでも言うのか? 男のプライドずたずたじゃん」という驚きの答えが返ってきたのだとか。
「こういった話こそ、息子に対して夫から伝えて欲しいのです。副反応のことばかり気にして、本当の意味で娘を守ること、息子に正しい性教育をしてやることなんて何も考えてないんじゃないかと思います」
子宮頸がんワクチンについては、何とか夫を説き伏せて娘に接種させたい考えだが、男子への性教育に何の関心もない夫への不信感は増大するばかりだと桃子さんは最後に語った。
☆子宮頸がん・ワクチンについてはこちらを参照してください
・知ってください ヒトパピローマウイルス(HPV)と子宮頸がんのこと
・HPVワクチンに関するQ&A
※この記事は取材に基づいていますが、取材対象者保護の観点から必要に応じて編集を加えておりますことをご理解ください。
取材/文:中小林亜紀
Photo:Getty Images
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