「子宮頸がんワクチンを打って、ギランバレー症候群になった人が実際にいるんだぞ、といつも言ってくるんです。聞きかじったことをさも多数の人に起きた副反応かのように思っているのが不思議です」
夫が見せてくるのはSNSで知らない人が主張しているワクチンの怖さばかりだという。
「私は夫に対抗し、厚労省のホームページを開いて実際の副反応発生データを見せますが、夫は『その何百万分の一が自分の娘になるかもしれないんだ!』としつこく食い下がってきます」
なぜ副反応の不安ばかりが頭を占めるのか、だんだん腹が立ってきた桃子さん。
「そもそも、女ばかりが子宮頸がんウイルスへの感染を恐れているのが頭に来る。そのことわかってるの? と夫に言ってみました」
驚いたことに、夫は子宮頸がんのほとんどが性行為を介したウイルス感染によって発症するということすら知らなかった。
「だからワクチンがあるんじゃないの、と言いました。あきれちゃいます。がんにもいろいろありますけど、ワクチンがあるものなんてあまり聞いたことがありません。
性交渉によって感染するケースが大多数だと知って、夫は衝撃を受けていました」
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