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4500万年に1日の誤差!? 西暦3999年まで修正の必要なし!?
IWC渾身の新作にして超複雑時計が凄すぎる!!

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Sponsored by IWC

先日、IWC 表参道ブティックにてポルトギーゼを紹介してもらった干場編集長だが、本日はロック福田から「とんでもないモデルの実機を見ることができるらしい」と誘われて、IWC銀座ブティックへ連れ立って赴くことに。

なんでもIWC本社の工場見学やジュネーブで開催された今年のウォッチ&ワンダーズを取材したロック福田ですらまだ手に取ったことがないレアモデルにして、いま時計界に激震を走らせている超話題作なのだと言う。

ふたりがやって来たIWC銀座ブティックが居を構えるのは並木通りとみゆき通りが交差する、まさに銀座の中心地と言える場所。周囲にはラグジュアリーウォッチブランドのフラッグシップショップがずらりと勢揃いし、顧客のなかには様々な時計を見比べながら選ぶために足を運ぶ人も多いという高級時計の激戦区だ。

そんなIWC銀座ブティックを訪れたふたりには、まずはウェルカムシャンパンのおもてなし。こちらは一般の顧客にも提供しているサーヴィスだが、そんなシャンパンに合うオードブルとして届けられたのが、表参道ブティックでも拝見したポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 44だ。

今季はIWCの本社工場があるシャフハウゼンの刻々と移り変わる空の色をイメージしたダイアルを採用したポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー。当日撮影できたシルバームーン、オプシディアン、ホライゾンブルーの3色に加えて、街中の夕暮れを思わせるシャンパンゴールドのデューンも展開している。左/IW503701 ¥6,930,000(税込み)シルバームーンダイアル、18ct Armor Gold® ケース、自動巻き、直径44.4 mm、サントーニ社製アリゲーター・ストラップ、ストラップ幅 22.0 mm
中/IW503702 ¥6,930,000(税込み)オプシディアンダイアル、18ct Armor Gold® ケース、自動巻き、直径 44.4 mm、サントーニ社製アリゲーター・ストラップ、ストラップ幅 22.0 mm
右/IW503703 ¥7,106,000(税込み)ホライゾンブルーダイアル、18Kホワイトゴールド ケース、自動巻き、直径44.4 mm、サントーニ社製カーフスキン・ストラップ、ストラップ幅 22.0 mm

今年、ダブルボックスガラスを採用やケース変更などの大幅リニューアルしたポルトギーゼのなかでも、なぜパーペチュアル・カレンダーが注目に値するのか。それはロック福田曰く「複雑機構であるパーペチュアル・カレンダーを、IWCこそが普段使いできるほど頑丈な時計として仕上げてみせた」という事実に尽きるという。

クルト・クラウス氏 「IWCの生ける伝説」といわれる時計業界の歴史に残る数々の偉業を成し遂げた伝説の時計師。現在は若い時計師の育成に注力している。

そのIWCとパーペチュアル・カレンダーの歴史を遡ると、名時計師として知られるクルト・クラウスの手によって1985年に登場したダ・ヴィンチというモデルにまで遡る。そのカレンダーの仕組みは自動巻きのクロノグラフの動力を利用してカレンダーリングを動かすという画期的なもので、それまで複雑さゆえ使用に際して繊細な配慮が求められたパーペチュアル・カレンダーを気兼ねなく普段使いできるレベルまで堅牢さを向上させたのみならず、価格も低く抑えてみせたのだ。

以来、IWCではクルト・クラウス氏が作り上げたカレンダー・モジュールの設計思想を受け継ぎながら熟成を重ね続けており、現在のポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 44で採用されているCal.52616の完成度の高さは言うまでも無い。

福田:普通の自動巻きってデスクワークをしていると止まったりするけれど、IWCのこのモデルでも採用しているペラトン自動巻き機構はそうならない。それにツインバレルで7日間駆動と、カレンダーの機構はもちろん、IWCはムーブメント自体がものすごく実用的に作ってある。

干場:見た目も華やかで永久カレンダーが付いているのに、リューズ1本ですべてをまかなえてしまう。実用性を重んじるIWCのモノづくりの哲学が窺えますね。

今季のカラーであるオプシディアン、シルバームーン、ホライゾンブルーを着け比べ。ロック福田は「44.4mmの大型ケースと組み合わさった時の雰囲気が良い」とホライゾンブルーがお気に入りで、干場編集長はシックかつゴージャスなオプシディアンに惹かれている様子。

普通ならば限定モデルorワンオフの超複雑機構搭載の時計を
その気になればいつでもオーダー可能

そして、本日の来訪の目的の時計にして、ロック福田も実機を手に取るのははじめての1本が、このポルトギーゼ・エターナル・カレンダーだ。

エターナル・カレンダーとは、一般的にはセキュラー・パーペチュアル・カレンダーとも呼ばれる超複雑機構のひとつ。そもそもパーペチュアル・カレンダーとは閏年の計算の関係で2100年まで無調整で済むものを指すが、セキュラー・パーペチュアル・カレンダーの場合は2100年以降も無調整のままでも日付が狂うことが無いのだ。

こちらがポルトギーゼ・エターナル・カレンダーに搭載されるcal.52640。ピンセットにつまんでいるのが、今回の要である400年歯車で、グレゴリオ暦の複雑な閏年の例外に自動的に対応し、400年間で3回起こる閏年のスキップに対応した。

そのセキュラー・パーペチュアル・カレンダーを作ることができるウォッチメーカーは世界でも片手で数えるほどしか存在せず、当然ながらそのすべてが超高額かつ超複雑なメカニズムを搭載しているゆえに繊細で、数量限定モデルや1点ものとして作られるのが常だ。しかしIWCはそんな超複雑機構を搭載した時計を、レギュラーモデルとしてラインナップすることを表明。だからこそ、いま時計界に激震が走っているのだ。

福田:エターナル・カレンダーにはブランドを象徴するダブルムーンフェイズを搭載しているんだけど、その精度がなんと4500万年に1日。しかも、IWCはこの時計を作るにあたって既存のポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 44から実質的に部品を8つ足しただけで実現してしまった。

干場:4500万年の精度を実現するために、それだけの部品だけで済ませたってことですか?

福田:4500万年の部分には、3つしか足してないって言ってた。スーパーコンピュータを使ってシミュレートした2兆通りの歯車の組み合わせから、最終的にこの中間歯車を使う方式を採用したんだって。要するに85年にクラウスさんが作ったダ・ヴィンチからはじまるIWCのパーペチュアル・カレンダーの思想は、いかにシンプルな機構で複雑なことを実現するかというもの。だからこそ、さらに高度な計算が要求されるセキュラー・パーペチュアル・カレンダーでも、実用的でレギュラーモデルとして作ることができるのね。

IW505701 ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー 価格:要問い合わせ プラチナケース、自動巻き、直径 44.4 mm、 サントーニ社製アリゲーター・ストラップ、ストラップ幅 22.0 mm

その結果、ポルトギーゼ・エターナル・カレンダーは「世界一精密なムーンフェイズ時計」としてギネス記録に認定されるに至った。しかし、そんな精度の高さを実現した同モデルにも、唯一の但し書きがある。それは「西暦3999年までは無調整で良い」と言うものだ。なぜならば4でも100でも400でも割り切れる西暦4000年は、まだ閏年にするかどうか決まっていないため。いわば人類史のなかで存在しているカレンダーの終わりの、更に先を往く時計として存在しているのだ。

同モデルは現在15万スイスフランという定価だが、購入時のレートによって実際の金額は変わるうえ、年間の生産本数も明らかになっていない。今のところはIWCのブティックをふらりと訪れても、実機を拝めるかどうかは運次第というのが正直なところ。

しかし、そんな希少なエターナル・カレンダーを必ず見れるチャンスがある。それが10月1日~14日で銀座ブティックのオープン10周年を記念して同店2階で開催されるスペシャルギャラリーだ。同モデルに加えてIWCの貴重な歴代モデルが取り揃えられており、その中には購入できるヒストリカルウォッチも一部展示される。この機会に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
※10/10と10/12は、イベント開催のため入場いただけません。
※<予約優先制>スペシャルギャラリーへお越しの際は、IWCシャフハウゼンの公式LINEからの事前予約をお願いします。こちらからIWCのLINE Official Accountに友達追加の上ご予約下さい。 

IWC 銀座ブティック

住所:東京都中央区銀座6-6-1
TEL:03-5537-6071
メール:boutique-iwc.ginza@iwc.com
営業時間:11:00~20:00(月〜土)、11:00~19:00(日)

【提供】
IWCシャフハウゼン : 0120-05-1868

 

Video : Shigetaka Kida
Photo:Akemi Ichitani
Write:Shunsuke Hirota
Edit:Takayoshi Kawai

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