まず、着丈直しで見込めるのは脚長効果。
視界に入る足のパーセンテージが増えるため、当然普段より長く見えます。所謂、短丈のGジャンを着たときに感じるアレに近いですね。
Z世代の着こなし定番であるタックインしたかのようなルックスでありながら、腰周りのダボつきもなくスッキリとしたシルエットになり、全体を通して同時に背も高く見えます。
gettyimages続いて、着用時の風通しが改善され熱中症対策にもなります。
脚を長く見せるタックインの弱点であったはダボつき解消だけでなく、もうひとつのウィークポイントであった換気の悪さも これで解決。
gettyimagesもちろん、空調機ほど絶大な効果は見込めませんが、いつもより空気の通りがスムースで“なんかいい風”をスチャラカに感じることが出来ます。これにより、オジサンが最も気にしなければならないニオイの原因である汗も抑えられるから一石二鳥。
そしてラストは、大人に必須なキチンと感が出ること。
これ重要！ 基本、日本人向けのサイズ感は みっともないとされる『つんつるてん（≠ちんちくりん）』を回避するために、丈はジャストでなく ゆとりを取ったパターンになっています。
『大は小を兼ねる』ということわざに習っているため、疑問も抱かずそのまま着用すると――高身長でもない限り――寸胴で だらしなく映る可能性を大いに秘めているのです。
悲しいかな、これはクレーム回避術の一環であり弊害でもあります。もうこの際、語弊を恐れずに正直言うと『丈は高身長の方に合わせて生産してるんで、実は平均体型でも幾分長くなってます。
だから、Tシャツもスラックスやデニムと同じように自分で丈を詰めてね』ってことなんです（まぁ、それを理解しないで やたら版のデカいプリントをする輩もいますが）。
gettyimagesもちろん、極端に短すぎるのもダメ。
Y2Kリバイバルなヘソ出しクロップドT、オジサン世代でいうチビTは若人とキッチリ身体を鍛えた者だけの特権ですから。
gettyimagesなお、詰め寸に関しては屈伸したときに背中が出ない程度が好ましいでしょう。直立時にジャストだと背伸びや自転車に乗る際に、腰がチラ見えしてしまいますから。オジサンとチラリの相性はチョベリバです。
