社会人として恥をかかないように。
親族や親しい友人が入院した際、お見舞いをするのが普通だと思います。しかし、よく考えるとお見舞いに行く場面って人生の中で意外と少ないですよね。これを読んでいる方の中にもお見舞いをしたことがないという人はいると思います。
ではいざお見舞いに行くとき、その際のマナーを知らないと相当恥をかくことになってしまいます。いつその時が訪れるかは神のみぞ知ることですから、しっかりと今マナーを知っておくことが重要でしょう。
そこで今回は知っておくべきお見舞いのマナーについてご紹介していきます。もう何度もお見舞いをしたことがあるという方も「実はマナー違反をしていた……」という可能性も大いにあるので、ぜひこれを読んで参考にしてくださいね。
お見舞いに行くタイミング
入院と聞いてすぐ駆けつけてはダメですよ! なぜなら入院の理由によって行くべきタイミングが異なるからです。
そもそも入院し始めの患者は環境に順応することに神経をすり減らしていますから、病気や怪我の場合は時間をおいて回復に向かっているときにお見舞いをすることが望ましいんです。
しかし、火事や風水害、地震などの災害見舞いの場合はなるべく早く駆けつけるようにしましょう。
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特に地震や火事災害では家財の運び出しが必要になるので、早めに行動して相手の手助けをしなければなりません。お見舞いの品を渡すのも後に回して構いません。
ただし、大規模な地震により災害指定地域になった場合などはお見舞いや救済のために現地に向かうことは控えるべき場合がありますので、しっかりと情報を確認しましょう。
友人や知人の入院の知らせが届いたら、まずはその家族の人に連絡を入れ、入院の理由や病状を聞くようにしましょう。
お見舞いの品は何が良い?
こちらも入院の理由によってふさわしい見舞い品が変わってきますので注意しましょう。
回復期に入っている人には、使い捨てできる靴下やタオル、本などが好まれるでしょうし、現金を贈るのも、入院に際して発生した経費の足しになるので喜ばれます。お花はどんな患者にも喜ばれるので、無難で良いですよ!
ただし、ついついお花なら花瓶が必要がない鉢植えの花をお見舞いに持っていく人が少なからずいますが、鉢植えは「根付く」と「寝付く」を連想されることから忌み嫌われますから避けるようにしましょう。健康体の人には良い匂いも病人にはそうではない場合があります。匂いの強い花も避けましょう。
お菓子や果物も喜ばれそうですが、お菓子なら個別包装のものを。果物は皮をむいたりする手間やごみの処理も手間ががかかるので、控えた方がよさそうです。
食べ物関係をお見舞い品にする場合、患者が食べられる状態であるか、元々の好き嫌いも関係するので、あらかじめ家族の人に確認するようにしましょう。
地震の時は、ATMが使えなかったりして現金が不足している場合がありますからお見舞い金が一番といわれています。火事の場合も同様に家財などが消失していますので、まずは現金が一番良いと思います。
ちなみに入院されている方をお見舞いに行く際は、きつい匂いの香水は避けるようにしましょう。また、暇そうだからとか元気づけようと入れ替わり立ち替わりでお見舞いに行くことも控えましょう。
長時間、病室に居続けることも体調を崩す要因になりますから、お見舞いの時間は長くても15分ぐらいにとどめましょう。
お見舞いを受ける立場なら
今度は、逆に自分が入院者になったり、自分の家族が入院することになった場合、お見舞いに来る人を迎え入れなくてはなりません。その際に注意するべきことをお伝えします。
まず、ベッドを立て身だしなみを整えてからお見舞いの人を部屋に入れましょう。見舞い品は患者に見えるように受け取り、お花をもらったらすぐに花びんに生けるなどして飾ります。
面会が長時間続きそうな場合は「そろそろ静養の時間ですので……」など言い、やんわりと席を立つよう促します。
いかがでしたか? マナーは人としての格を試される大事な要素ですので、この際しっかりと頭に入れておいて損はないはずです!
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