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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【脳にダメージ】熱中症の後遺症→日常生活が瓦解…!40歳サラリーマンを四六時中襲い続ける「ありえない不快感」

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30℃と聞くと「少しマシかも…」と思ってしまうくらい暑かったこの夏。

体温超えの日も多く、東京都心ではは57日連続の真夏日を記録。8月に至っては最高気温が30℃を下回る日が1日もなかった。これは1875年の統計開始以来、初。災害級の暑さと言われるのも納得だ

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。

「この夏、暑いと何回言ったでしょうね?思わず、口にせずにはいられないほど暑い夏でした。実際、猛暑日は昨年の16回をすでに上回る22回。今後も35℃を超える日が続き、記録を更新することも大いに考えられます。この異常な暑さで増えているのが熱中症です。この暑さは、普段健康な人をも熱中症の危機へと追いやります」。

確かに体温超えの日も少なくなかった夏。9月に入ってもまだ暑さの終わりは見えない。

「熱中症の症状は、立ちくらみやぐったりする、真っ直ぐに歩けないないなど、多岐にわたります。おかしいと思ったら、とにかく体を冷やすことが重要。汗が大量に出ている場合は、水分やナトリウムの摂取が欠かせません。さらに昨今では熱中症を繰り返したり、後遺症が残るという話もよく耳にします。兎にも角にも熱中症を甘く見てはいけません」。

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©︎GettyImages

今回はそんな熱中症の後遺症に悩んでいる男性に話を聞くことができた。

遠藤元さん(仮名・40歳)は、畑作業が趣味のサラリーマンだ。週末は夏野菜の収穫に忙しく、毎週のように畑に通うという。

「追いかけてくるように野菜の収穫や雑草抜きといった雑務があるので、毎週通います。時間をあけると大変なことになってしまうので…」。

そんな元さんは、先日熱中症にかかってしまった。

「水分が足りなかったんだと思います。水ではなくアイスコーヒーを飲みながら、畑作業をしていて、その後もビールは飲みましたが、水はほとんど飲みませんでした…。水分補給の基礎を知らずに過ごしたことと、昼間太陽の光に長く当たったせいで、救急車にお世話になる羽目に。無知って怖いですね。本当に反省しています」。

元さんは日中は外回りの多い営業職だ。これまでなら、アイスコーヒーや烏龍茶で水分補給をしていたが、あれ以来、水のボトルを携帯して、水分不足にならないよう心がけていると話す。

「水分といってもなんでもいいわけではないと知りましたからね。それから、畑仕事は早朝4時からスタートして、8時には終了。休憩もこまめに取るようになりました」。

「それから、塩分をチャージできるタブレットも常備しています。ここまでやっていたので、まさかまた体調不良を起こすとは思ってもみませんでした」。

この夏は忙しく、昼ごはんを食べる暇がないことも多かったそうだ。

「その日もプロテインバーを少し齧っただけで…。忙しさもありますけど、思えばなかなか食が進まないという感じだったんですよね。夜になると以前、熱中症にかかったときと同じような症状がやってきました。激しい頭痛でしたが、救急搬送されたときよりマシで意識もはっきりしていましたし、病院の先生からいざというときの対処法も聞いていたのでその日はことなきを得ました」。

体をとにかく冷やし、経口補水液で水分補給を行い、その日はなんとか眠りについたという。翌日は日曜日だったため、仕事は休み。畑仕事に行くのもやめ、ゆっくりと休養したこともあり、月曜日にはよくなるだろうと思っていたそうだ。

「月曜朝、起きてもなんとなくだるいというか。体の芯がしっかりしないというのか、ふらふらとしていたんです。1日休みましたし、おかしいな?と思いました。ただ、食欲も減っていたし、夏バテかなと思ったんです。その日はがっつり食べよう!と昼食に、ちょっと無理をしてとんかつを食べました。その瞬間は、幾分体調が回復したように感じたんですが、夜になったらやっぱりなんだか体調が悪くて早めに休みました」。

翌日起きるとふらつきは少し良くなったが、だるさは残っていて頭痛がしたという。

「とはいえ、仕事を休むわけにもいかず、鎮痛剤を飲んで出社しました。このときは、2、3日で治るだろうと思っていたんですが、徐々に痛みの波が大きくなるような感じで…。次第に気持ち悪さも伴うようになっていったんです。普段、頭痛がすることはほとんどないこともあって、仕事にも集中できない日々が続きました。さすがにちょっと心配になって、近所の病院に行ったんです」。

しかし、原因はわからなかった。

「病院では一般的な問診をしてもらいました。ただ、そこで熱中症になった話をしなかったんですよね。今思えば、そこで話をしていれば、後遺症という診断もあったのかもしれません…」。

薬をもらい、その後はそれを服用して仕事に行っていたそうだ。

「体調がよくなることはありませんでしたが、仕事が忙しく、休みたいとか言っていられる場合ではなくて。薬を服用しながら、毎日をなんとか過ごしていたという感じですね。今年はお盆休みもとっていなかったので、山の日を含む三連休のみ。十分な休養が取れていなかったことも症状を悪化させた一因だったのかもしれません」。

原因不明の体調不良をだましだまししながら、忙しい毎日を送っていた元さん。

しかし、ある日立ち上がれないほどの頭痛に襲われ、訪ねた総合病院で驚きの事実を伝えられることとなる。【後編】では、体調不良の本当の原因について詳しく、リサーチしていく。

取材・文/悠木 律



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