実用的でラグジュアリー感もある、夏の最強腕時計です!
連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。記念すべき第50回目となる今回は「ラバーストラップ時計」です。夏の汗対策に有効なのはもちろん、夏ファッションにおいてもラバーストラップならではのメリットがあるようです。
汗をかく夏シーズンの腕時計に、レザーストラップはさすがに不向き。汗染みが出来たり、肌がかぶれたりしますからね。そこはやはり、ラバーストラップでしょう。
「夏コーデはカジュアル度が上がるので、スポーティなラバーストラップがマッチします。街中ではもちろん、ビーチリゾートでなら水着と合わせることもできます」
干場編集長曰く「大人の男性なら着こなしておかなければいけない4つのアイテム」があるとか。
「それは、スーツ、タキシード、デニム×Tシャツ、そして水着です。ラバーストラップの時計は、この中の2アイテム、デニム×Tシャツと水着にマッチします。つまり、結構活躍の機会が多いってことです」
なるほど、つまり持っておいて損のない時計ということです。それらを踏まえつつ、ではどんなラバーストラップ時計がオススメなのか聞いてみたところ。
「ラグジュアリー感をキープするのがポイント。ということで、今回ご紹介するのはすべて機械式です。ラバーストラップでも、重厚感のある機械式時計ならチープには見えませんから」
さらに、ラバーストラップならではの楽しみ方が。
「ラバーストラップは色使いが実に多彩。デニムにはネイビーのラバーストラップを合わせたりと、服とのマッチングを楽しむことができます。統一感は、オシャレに見せる上で実に有効。特に時計のストラップという小物までも抜かりなく合わせると、格段にオシャレに見えます」
実用的で、着け心地が良く、それでいてオシャレの幅が広がる。ラバーストラップの腕時計があれば、夏のオシャレが一歩リードできそうです。
IWC / アイ ダブリュー シー
サブダイヤルとラバーストラップが統一色に

言わずもがなの名作時計。ネイビーのラバーストラップと色リンクするサブダイヤルと、ホワイトダイヤルのコントラストが夏らしさをアピールしてくれます。
「航海用の時計を意識して生まれたというエピソードも、夏にぴったりですよね。ケースは41mmと大型ですが、ラバーストラップなら軽やかな雰囲気で着けこなせます」
時計とセットアップを色リンクして統一感を

ジャケット6万500円、パンツ2万9700円、シャツ2万3100円/すべてモーヴ、シューズ4万2900円/ペリーコサニー(アマン)、サングラス4万9170円/オリバーピープルズ(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス)、チーフ/干場編集長私物
ダークネイビーがスタイリッシュさを主張しつつ、機能素材とあって着心地が実に軽やかで快適なセットアップ。白シャツと白スニーカーを合わせたカラーリングは、腕時計とシンクロします。
「機能素材と相性の良いラバーストラップで軽快さを匂わせつつ、高級機械式時計なのであくまでクラス感をキープできます」
◇MOVB スリムテーパード・トラベルスラックス コスモネイビー
◇MOVB ジャストフィットセミレギュラーカラーシャツ ホワイト
*ミニマルワードローブとパートナーシップを結んでいます。
干場編集長のアドバイス①「サングラス」
クラシックな中に、ちょっとしたヒネリを

サングラスはクラシックなウェリントンタイプを。テンプルにあるフォールディング用のパーツが、さりげないアクセントに。
「コーデがシンプルなので、サングラスもベーシックに。色もダークネイビーになじむブラックにしています」
干場編集長のアドバイス②「チーフ」
華やかさを求めつつ、あくまで控えめに

ジャケットの胸ポケットに、チーフをひっそりと。シンプルコーデだからこそ、こんな小技が効いてきます。
「派手色にすると、あざとくなります。控えめな色柄にすることで、上品に見せることができます」
干場編集長のアドバイス③「スニーカー」
夏スニーカーの鉄板はやっぱり白です

重たい印象のダークネイビーのセットアップも、シャツ、そして腕時計のダイヤルと共に足元にも白を指すことで一転軽やかに。
「シンプル&ベーシックなセットアップコーデに合わせるなら、クラシカルなコート系がやっぱりいいですね」
VACHERON CONSTANTIN / ヴァシュロン・コンスタンタン
高級感とハイスペックと夏らしさの共演

ブランドのアイコンであるマルタ十字を想起させるベゼルが特徴のコチラ。まさに夏の腕時計に相応しい名前です。15気圧対応という高い防水性を備えながら、その顔つきは実にエレガント。とはいえ、ラバーストラップにすることで、夏らしい軽快さも楽しめます。ブレスレット、ラバー、カーフスキンレザーの3本が付属。
BREITLING / ブライトリング
こんな時計が似合う腕になりたいものです

ケースサイズ44mmという大型ながら、オーシャンブルーをまとったダイヤルとベゼル、そしてラバーストラップが、夏コーデにマッチするさわやかさをアピールします。200m防水と聞けば、街中だけでなく水着とコーディネートしてみたくなります。
TUDOR / チューダー
モノトーンなのに存在感バッチリです

その名の通りタフでオトコらしい雰囲気が魅力の1本。ダイヤル、レザーとラバーのハイブリッドストラップ共にブラックと聞けば重厚な姿を想像しますが、ストラップの白ステッチが軽快さも持ち合わせます。視認性の高いインデックスと針も、手元のアクセントに。
EBERHARD / エベラール
オトコらしさと洗練さを絶妙バランスで

ブランド初のダイバーズウォッチとして誕生したスカフォグラフ。300m防水というプロダイバーも認めるハイスペックを備えつつ、エッジを効かせたシャープさが際立つデザインは、スーツにもマッチします。ケースバックに記したスターフィッシュが、夏気分に。
◇EBERHARD Vintage 復刻版ダイバー スカフォグラフ300 MCMLIX
*ミニマルワードローブとパートナーシップを結んでいます。
CVSTOS / クストス
超絶メカニカルなのに、どこか涼しげです

ヘアライン×ポリッシュのコンビも然り、メタルブレスならまさに都会的でシャープな印象。ラバーストラップに付け替えることで、ラグジュアリースポーツ顔に一変します。技術力の高さを誇示するスケルトンダイヤルも、夏らしい軽やかさをアピールするポイントに。グレード5チタンブレスレットが付属します。
FRANCK MULLER / フランク ミュラー
夏の手元には、こんな遊びココロがお似合い

その名の通り航海にインスピレーションを得たモデルですが、見どころは立体的にデザインされたインデックス。実は、数字がランダムにレイアウトされているんです。そのユニークさと共に、レザーストラップの裏側にラバーをあしらう気配りにも注目を。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba
【問い合わせ】
IWC 0120-05-1868
ヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755
ブライトリング・ジャパン 0120-105-707
日本ロレックス / チューダー 0120-929-570
エベラール ジャパン 03-5422-8087
フランク ミュラー ウォッチランド東京 03-3549-1949
アマン 03-6418-5889
モーヴ 03-3470-2200
ルックスオティカジャパン カスタマーサービス 0120-990-307