「社内不倫をして3年。妻とは家庭内別居の末に離婚をしました」
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そう話すのは、九州地方の企業に勤める後藤誠さん(仮名・50歳)だ。
某人材派遣会社の社内不倫に関するアンケート調査によると、「社内不倫をしたことがある人」は24.2%という結果になっており、不倫相手として最も多いのが「会社の後輩」だ。
1日の半分以上を仕事に費やす人もいると考えると、職場の異性と交際に発展するケースも少なくない。
毎日顔を合わせる職場の異性とは長い時間を共有するため親近感が湧き、配偶者に不審がられても出張や職場の飲み会など言い訳しやすいのである。
今回は50歳管理職の男性が、社内不倫に陥った経緯と離婚後の生活について詳しくリポートしたい。
(※この記事は、個人情報に配慮しながらお伝えしています)
「彼女(A子)と初めて会話をしたのは、忘年会の二次会です。整った顔立ちにスラッとした体、思わず見てしまう容姿です。最初は『今日の忘年会は若くて可愛い子がいるなぁ』と思う程度でした。二次会のカラオケで隣に座ったのがA子でした。部署を聞くと総務課のようで、フロアが違うためあまり見かけなかったんですよね。中途入社のようでしたし。カラオケでは盛り上げ上手で、終始ニコニコでオジさん達に接してくれて、良い子だなぁという印象でした」
後日、総務課のフロアでの会議に参加したとき、すれ違い様に「後藤さん!お疲れ様です!」と声をかけてくれたのはA子さんのほうだった。
3か月後の決算慰労会の飲み会でもA子さんから声をかけられ、年齢の話や家族の話、現在SNSで流行っている歌について盛り上がった。
二次会、三次会と進んでいき、男性管理職のみでスナックへ行こうとした際、「総務課での相談があって......。二人で飲み直しませんか?」とA子からのお誘い。
そのときは深夜0時を回っており、田舎のため開いている飲み屋は少なかった。
「どうしても話がしたいから」という彼女を突き放すこともできず、コンビ二で缶チューハイを買って近くのホテルで過ごすことにしたのだ。
「話をするだけでラブホテルって、おかしいですよね(笑)。私はあのとき泥酔状態でしたけど、完全に下心はありました(笑)。そして彼女と一線を越えてしまったんです」
当時、誠さんは46歳、A子さんは31歳独身で年の差は15歳。
定期的にランニングや筋トレ、脱毛やホワイトニングへ通っている誠さんはどこか色気があり、清潔感漂う「イケオジ」だ。
A子さんはどんなときも冷静に対応する落ち着いた雰囲気のある女性で、40代の誠さんと会話のテンポや波長が合い、年の差を感じさせないようだった。
一度体の関係を持った二人は定期的に食事に行くようになり、そのあと決まってホテルへ向かう。