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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「中学は私立か公立か」家庭内論争に疲れた34歳セレブ妻が、「息子の通う塾」で不倫沼に堕ちた悲しい理由。

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

「ジェンダーレスが叫ばれる時代においても、子供の教育方針のズレで、負担が大きい妻側がストレスを抱えるケースは少なくありません。そこに心の隙間が生まれ、家庭内崩壊が起きてしまう事例は案外多いんです」

こう警鐘を鳴らすのは男女間トラブルに精通している、危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏だ。

今回は、夫との意見の食い違いからエスカレートした、妻とその家族の悲惨すぎる末路を紹介する。

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首都圏に住む近藤京香(仮名・34)は、夫の貴明(仮名)、息子の倫太朗(仮名)と都内のマンションに3人で暮らしている。倫太朗の通う小学校では3年生になると一気に塾通いの子どもが増える。中学受験のスタートとされているからだ。

「倫太朗はもともと公文に通わせていましたが、2月に大手進学塾に転塾しました。塾では2月からが新学年なんです」

京香は倫太朗が小学校に上がったときには、すでに中学受験させることを心に決めていた。大手商社に勤める貴明は見栄っ張りなところがあるし、倫太朗が難関校に通えば、きっとご満悦……そうたかを括っていたが実情は、異なるものだった。

「3年生の夏くらいに大手進学塾の説明会に行ったんです。もらった資料をダイニングテーブルの上に置いておいたら、夫が中学受験なんてさせなくていいよと言い出して……」

©Getty Images

貴明は地元・青森で育ち、地元の国立大学を出て上京してきたクチだ。私立に通わせるなんていう発想は微塵もなかったようで、京香の読みは見事に外れてしまった。

「私は中学からずっと私立育ちなんです。環境も整っているし、先生の移動も少ないし、生活レベルが近い人が多くて、すごく楽しかった。だから倫太朗にもその環境を与えてあげたいと思っていました。逆に公立校の良さがわからないんですよね」

京香と貴明の意見は食い違う一方。まるで解決の緒が見えないまま、月日だけが過ぎ、京香がなかば無理矢理、倫太朗を進学塾に転塾させた。

「倫太朗本人が受験をしたいと思ったときに手遅れにならないようにと、なんとか夫をねじふせました。塾に通ううちに倫太朗もやる気になり、最後には夫も納得していてくれるはずと思ったんですが……」

京香の読みはことごとく外れることになる。

「入塾テストはとても成績が良く1番上のクラスにいたんですが、徐々に成績が下がって、真ん中のクラスに落ちてしまったんです。倫太朗のモチベーションも下がる一方で、夫もしたり顔……。このままではマズイと思っていたとき、偶然ある人に出会ったんです」

その相手とは氷室遼太郎(仮名)、京香の中高の同級生だ。

「夏休みに帰省したとき、仲良かったメンバーで飲んだんです。そこに氷室君も来ていて。話をすると都内で個別の進学塾を経営しているというんです。合格実績も結構良くて、なにより大手進学塾とダブルで通う子どもが多いと言われて、これだ!と思いました。氷室君は、早稲田の政経を出て大手商社に入ったあと、夢だった塾講師に転職したと言っていました。昔は陰キャのガリ勉タイプだったのに、なんだかすごく頼り甲斐があって。理解のないうちの旦那と心の中で比べながら氷室君の話を聞いている自分がいました」

まずは体験においでよといわれ、京香は倫太朗を連れて氷室の塾に行ったという。しかし、そこには京香の心の闇につけ込む、氷室の甘い罠が仕組まれていた。

衝撃の次回では、教育方針にストレスを抱えた京香の【決壊】と家族の行方をレポートする。

Text:女たちの事件簿チーム



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