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凄さと課題が見えた!レクサスのBEV「RZ」に乗ってみたらどうなのか

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■ナチュラルなアクセル開度なので、ドライブがイージー!!

新型RZは、前後に強力な駆動用モーターを積んだ4輪駆動車です。最高出力は、フロントが150kW/266Nm、リアは80kW/169Nmと、非常にパワフルですが、同じくBEVである、テスラや日産アリアとは違い、アクセル操作量に応じてトルクを立ち上げる特性なので、発進時は非常に扱いやすく、ストップアンドゴーの多い日本での運転には適した特性。

非常にパワフルだが、アクセルの踏みはじめからなめらかにトルクを出力するので、非常に扱いやすい

また、前後駆動力を0:100~100:0まで制御するDIRECT4という制御によって、加速、減速、コーナリング、高速走行と、あらゆるシーンでクルマのボディモーションをコントロールしてくれるため、ラフなアクセル操作をしてしまってもドライバーの視線がぶれることなく加速できますし、ステアリングの切り始めからナチュラルな反応をしますので、まるでワンサイズ小さなSUVを運転しているかのような、イージードライブを味わうことができました。

なお、リチウムイオン電池は大容量の71.40kWもあり、満充電時の航続距離は494km(20インチ装着車)とのこと。これだけあれば、筆者のカーライフには十分です。

 

■高い完成度のクルマゆえに気になる課題も

短い試乗でしたが、細かなところでいくつか気になる点もありました。ひとつは、ウィンカーやワイパーを操作したときの操作感(音)がやや貧弱に感じた点。アクセルペダルやシフトダイヤルはしっとりとしたいい操作感なので、余計にそう感じたのかもしれませんが、やや残念に感じました。

また、ブレーキホールドが解除されるときに引っ掛かるような動きがあるのも気になりました。一瞬ですが、発進がもたつき、この点もややつくりこみの甘さを感じます。また営業担当者によると、NXやRXは、5年後の残価率が40%程であるのに対し、RZは30%程度だというのも気になりました。劣化するバッテリーEVの宿命なのかもしれませんが、RZを積極的に選ぶには足かせになることは間違いありません。

大開口のパノラマルーフによる解放感は抜群によい。特に後席シートからの視界は格別

とはいえ、これらはほかの部分の完成度が高いゆえに気になること。新型RZは、全体的にはレクサスならではの高いクオリティでつくり込まれており、完成度が非常に高く所有欲が満たされる一台です。BEVの使い方が生活習慣に合う方には自信を持ってお薦めしたいです。興味のある方はぜひ、レクサスのディーラーで実車に触れてみてください。

Text:Tachibana Kazunori,MMM-Production
Photo:LEXUS
Edit:Ogiyama Takashi



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