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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】部活指導員と採用する学校。こうも対立するのはなぜなのか?

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。
▶︎前編はこちら

前編あらすじ】

多忙な教員に代わり、外部から部活指導のための人員を募る「部活指導員」制度。教師にとっても学生にとってもwin-winな制度だと思われたが、現実ではあまり上手くいかないケースも多いようだ。今回は部活指導員の律子さん(仮名・24歳)と、高校教師の健司さん(仮名・40歳)に、それぞれの立場から「部活指導員」にまつわるエピソードを聞くことができた。

・・・・・・・・・・・・・・・

「私は確かに、学校の先生じゃないし、教員免許も持っていません。でも、『この学校の新体操部を全国大会に導いてください』と言われて部活指導員になったので、その夢を叶えたいと思っています。そのために部員たちとしっかりコミュニケーションをとって、出勤しない日も連絡を取っていました。部員が全員同性だったので連絡先を教えあって、たわいないメールにも返信しつつ距離を縮めて……そもそも彼女たちにも上手になりたいという気持ちがあったので、結構すぐに懐いてくれたと思います。でも、先生方はそれが気に入らなかったみたいで」

そう言って律子さんは口を尖らせた。

「私が新体操部の子たちと距離を縮めれば縮めるほどに、担任の先生や教科担当の先生方の話を聞かなくなったって、校長先生に呼び出されて言われました。私は別に、学校の悪口や先生方の悪口は言っていません。

子どもたちと親しくなって、彼女たちの新体操の技術を磨こうとしただけです。もちろん、競技に取り組み人前で演技をする上で必要なメンタル教育もしましたよ。でもそのことが、学校教育の妨げになるっていうのはおかしいと思いません? 彼女たちの担任だっていう先生方にもお会いしましたけど、私をどこか馬鹿にしている雰囲気で、とても嫌だった」

「『ずっと生徒と関わっているわけじゃないから、あなたには難しいかもしれませんけど、新体操部の子どもたちには裏表があります。あなたの前では、あなたみたいな綺麗なお姉さんに憧れて、いい子のそぶりをしているでしょうけど、彼女たちは、するべき課題に取り組まず、校則もよく破ります。そんな良くない方向に進みがちな彼女たちと同調して、一緒に仲良くするといった態度では困るのよ。あなたも、大人でしょ? わからないかしら?』と言われて、正直イラっとしました。校則を破りたいと思う理由や、課題に取り組まない理由をきちんと聞いてあげているのかな、この先生ってという気持ちにもなりました」

律子さんの言い分はもっともだ。しかし、担任の先生方との話し合いで、律子さんが彼らに同調するような態度を見せなかったせいか、律子さんと先生方の溝は深まった。



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