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やっぱコレだね!フェアレディZ最後の直6エンジン車Z31の魅力はどこにあったのか?

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■スポーツカー受難な時代にありながら、ファンの期待にしっかりと応えた

Z31が直6エンジンをやめV6エンジンを採用した理由は、高まる衝突安全性能と高出力化、そして燃費の両立を図るためです。当時最大のライバルであったトヨタが、2.0L 直6エンジンの「1G」を開発して中型クラスの高級車で成功を収めていたため、日産としては、それを上回るには新世代V6の技術力が必要だと考えたのでしょう。北米では「直6=古くて廉価なエンジン」というイメージがあったことも関係したと思われます。

Z31のインテリア。機能的なコックピットという印象であるが、高級GTカーの持つリッチで高級感のある質感も感じられる

Z31発売当時のエンジンラインアップは、2.0L V6ターボ(170ps)の「VC20ET」と、3.0L V6ターボ(230ps)の「VG30ET」の2種類。シリンダーブロックはアルミ製で、従来のタイミングチェーン式からタイミングベルト式に変更することで軽量設計もなされ、インタークーラーレスながら、低回転からパンチの効いた加速を楽しむことができました。

ボディデザインは、モダンかつ先鋭的でありながら、空気抵抗係数は0.31という優れた空力性能を持つなど機能性も兼ね備え、ヘッドライトはリトラクタブル式ではなく、消灯時でもレンズの一部が見える「パラレルライジングヘッドランプ」という個性的な方法が採用されました。これは「ボディの一部を削ったようにデザインしてライトを配置する」というフェアレディZの伝統を踏襲したものであり、Z31の個性にもなっています。

こうして、スポーツカー受難な時代にありながらも、モアパワーとパフォーマンスを求めるZファンの期待に応えた一台が誕生したのです。



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