さらに、介助者は概して、車イスを速く押しすぎです。健常者が普通に歩く速度ではスピードが速すぎて、車イスに乗っている人は恐怖を感じます。介助が必要な人と健常者では、「生きている時間軸」が違います。
健常者がものの数秒で行う動作を、介助が必要な人は、30分も40分もかけてゆっくり行っています。そんな時間感覚に慣れた人にとって、「健常者が普通に歩く速度」は、感覚的には新幹線の速度とほとんど変わらないのです。
車イスを何となく開いて、ただ押すのは造作もないこと。子どもでもできます。だからこそ介助者は油断して、乗っている人がどう感じているかを見落としがちです。正しい「車イスの扱い方」「車イス介助」の技術をぜひ身につけましょう。
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