ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE NEWS

【後編】車椅子の車輪に挟まって、手の指を骨折。車椅子を暴走させないためのコツ。

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

車イスを腕力で押したり、止めたり、あるいはハンドルについている介助ブレーキを使って停止させたりするのが従来の車イス介助です。でも、私が著書で紹介した埼玉医大式の介助では、こうしたやり方は行いません。介助者の体にも利用者の体にも負担がかかるからです。

車イスを腕の力で押す(止める)とき、介助者の腰に一瞬だけ力がかかります。ごくわずかな負担ですが、その負担は車イスを動かすたびに蓄積していきます。やがては、腰痛やヘルニアの原因になるでしょう。力まかせに押す動作は、介助者にとって明らかに危険です。一日も早くやめるべきです。

また、車イスを実際に押してみるとわかりますが、腕力で車イスを押すと、乗っている人の首が一瞬後ろに傾き、そのあとガックンと前に倒れ、そして元に戻るという現象が起こります。介助ブレーキを使って車イスを止めた場合も、似たような「ガックン現象」が起こります。

この現象は、間違いなく利用者の首に負担をかけています。本人は何も言わないかもしれませんが、たとえば頭頸部の手術を受けたばかりの患者さんや、筋力が落ちた高齢者は、おそらく相当つらい思いをしているはずです。



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5