【後編】「先生、卒業したら彼女になって」教え子の男子高生に好意を寄せられて苦悩。漫画とは違いすぎる「教師×生徒」の現実とは。

【前編のあらすじ】

倉本陽菜さん（仮名・25歳）は元高校教員。現職時代には、ある問題に悩まされていた。それは、ある男子生徒から向けられた熱烈な好意。

注意をしても、プライベートに踏み込もうとする生徒からのアプローチは止まらず、教員・生徒として分別を持って接したい陽菜さんを悩ませていた。

そんな陽菜さんをいっそう苦しめたのは、周りからの理解が得られないことだった。

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陽菜さんを心配した友人たちは、何度も食事に連れ出してくれた。

しかし、彼女の悩みを聞くと、みな一様に「生徒と先生とか禁断の愛じゃん。漫画みたいだね」とか「ドラマみたいじゃん。もう、その高校生と結婚しちゃいなよ」とか、冗談半分の意見しか言ってくれない。

最初の頃に陽菜さんが相談した先輩教員同様、「生徒から連絡先を聞かれて一方的に好意を寄せられる」という状況が苦しいことを理解してくれなかった。

笑顔が戻らない陽菜さんに、最終的に友人たちがかける言葉は決まっている。