英国車といえば……のレザー、それがコノリーです
この春のコレクションが一堂に会するコノリーのポップアップストアが4月、オープンします。
日本に上陸してまだ日が浅いこともありますし、ここではその歴史を振り返っておきたいと思います。
創業は1878年。ジョン・ジョセフとフレデリック・コノリーというふたりの男によって立ち上げられました。鞍などをつくる小さな工房でしたが、類稀なる職人仕事はほどなく知れ渡ることになります。そうして1902年、エドワード7世より戴冠式の馬車製造の命を受けます。英国国会議事堂やクイーンエリザベス2世号の制作にも携わりました。

クルマ好きにとってはレザーシートのブランドとしても馴染み深いでしょう。ロールス・ロイス、ベントレー、アストン マーティン、ジャガー……コノリーの顧客リストには英国車の名門がずらりとその名を連ねます。

ジョセフ社(英国服飾ブランド)の創業者、ジョン・エッティギィがオーナーになると、ライフスタイルブランドへと深化。『007 / ノー・タイム・トゥ・ダイ』でジェームズ・ボンドが羽織ったジャケットもなにを隠そうコノリー製でした。
そう、コノリーは英国階級社会に君臨する、本物のラグジュアリーブランドといって差し支えないのです。ではその魅力はなにかといえば、秘伝のレシピで鞣したレザーに尽きるでしょう。カーシート専用レザーのヴォーモルが好例ですが、滑るような手触りは筆舌に尽くし難いものがあります。


ポップアップストアにはボーモルを使ったバッグコレクション「SPORTS GRIP BAG」や「DRIVER BAG」も並びます。ロールス・ロイスが認めたレザーの凄みを知りたいなら、はたまた本場ジェントルマンの世界に浸りたいなら――またとないイベントです。







コノリー ポップアップストア
会期:4月19日(水)〜5月2日(火)
会場:伊勢丹新宿店メンズ館1階 ポップアップスペース
東京都新宿区新宿3丁目14-1
03-3352-1111
【問い合わせ】
コノリー
https://www.connollyjapan.com/
Text:Kei Takegawa