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LIFESTYLE 女たちの事件簿〜沢木文の【婚外恋愛ファイル】

「手を洗わないと引っ叩き、こどもの頭に円形脱毛症が...」年収1000万のテレビマンが絶句。自慢の愛妻に住んでいた「もう1つの人格」

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ライター・沢木文が、コロナ禍中でも花開く、婚外恋愛のリアルについて紹介する。

2023年2月21日、政府は5月8日から新型コロナウイルスの感染症法上の分類を、現在の2類相当から季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げると発表。5類になれば、現在のような特別な医療提供体制や医療費の公費負担は不要になる。混乱を避けるために1年程度の移行期間を設け徐々に移行する方針だという。

「新型コロナがなければ、ウチはたぶん幸せな家族だった」と語るのは、テレビ局に勤務する横田涼太郎さん(仮名・45歳)だ。10歳年下の専業主婦の妻との間に、9歳の息子がいる。

「妻とはデキ婚だったんです。彼女と出会った2012年頃って、ウチらみたいな“いいところ”のサラリーマンと、読者モデルクラスのかわいい女の子との合コンが盛んに行われていたんです」

ナンパの名所が、渋谷や恵比寿、新宿などの繁華街から、銀座コリドー街になっていた時代だ。セミロングヘアを巻き、ピンクベージュやサーモンピンクのひらひらしたワンピースを着て、ヌーディなメイクをし、パステルカラーのバッグを持っている女子が量産されていたことを覚えている人も多いだろう。

「まさにそれ。ジェンダー意識も低く、心のどこかで“女性は専業主婦になるのも幸せではないか”という価値観が残っていた時代です。妻はまさにそのタイプでした」

涼太郎さんは、目立つタイプではない。体型もふっくらしており、毛髪は薄い。肌にはニキビ跡も目立つ。ただ、言葉にならない育ちの良さのようなものが、全身からにじみ出ている。

「ブサメンで非モテの青春でした。大学こそ“いいところ”に行きましたが、同級生の女子はイケメンに群がっていた。僕や親しい友人は、そういう男たちを横目で見ながら、大学に入っても勉強を頑張り、オール優をマーク。そして愛するロミー・シュナイダー様(ドイツ出身の女性俳優。1938―1982年没)の映画を何回も観て、彼女を俺が幸せにする妄想をしていた4年間でした」

“推し活”という言葉もない時代に、古典的な映画を繰り返し観て、せりふの全てを体に叩き込んでいる涼太郎さんは、希望しているマスコミ業界に進む。

「氷河期と言われていましたが、僕は内定を取りまくっていました。大手広告代理店、キー局、大手出版社の内定を総なめしていたかもしれない。新聞や通信社は落ちましたけれどね。そして、その頃からモテ始めた。女の子が“横田ク~ン”と来るようになったのです」

都内の名門中高一貫男子校出身で、21歳まで女性経験どころか、手をつないだこともなかった。

「内定が知られると、女性が寄ってきた。その中でいいと思った同じ年の女性と付き合うことに。確か彼女は医療関係の仕事をしていたはず。2人で葛西の方の水族館に行き、ガチガチに緊張した初デートを終えました。疲労困憊して帰ろうとしたら、1人暮らしの彼女が、家に誘ってくれたんです。そして玄関で抱き着かれてファーストキス。汗まみれなのに、ベルトを外され、下着を降ろされそのまま口で“お掃除”されましたからね。あれはびっくりしたな」

その彼女とはすぐに終わり、以降、10年以上、女性をとっかえひっかえするようになる。誰からも選ばれない立場から、自ら選べるようになったのだから、やりたい放題だ。

©︎Getty Images

「20代は顔と体がよければだれでもよかった。女は数をこなせばいいと思っていたんです。でも、30代になると、同級生や同期が結婚し始め、家庭や子供が欲しいと強く思うようになりました。でも、いい女はみんな人のもの。俺にくるのは金目当てだとわかる女ばかりだったんです」

年収1000万円以上……といっても、サラリーマンだ。会社に運命を左右されており、1億のマンションのローンは基本的に組めても、2億は基本的に無理だ。涼太郎さんがいう“いい女”とは格段に容姿の優れた女性だ。彼女たちは会社員ではなく、3億円のマンションをキャッシュで買えるような経営者を選ぶ傾向があるのはよくわかっている。

「まさにそうなんです。そこで出会ったのが妻です。当時、24歳で看護師をしていた。かわいくて、賢くて料理が上手。付き合ううちに息子が授かり結婚することになったのです」

涼太郎さんは共働きを想定していたが、妻は専業主婦になりたがった。

「まあ、妻子くらいは食べさせることができるので、快諾しましたよ。専業主婦ってどうかと思いましたが、それが実によかった。掃除も洗濯もやってくれて、家に帰れば室温は快適で、ごはんやみそ汁がいつもある。ケーキを買って帰れば“うれしい”と言われ、紅茶を出してくれる。僕が幼い頃に育った幸せな環境が続いているのです」

結婚8年間は幸せそのものだった。涼太郎さんは性欲が強い。妻はそれに積極的に応じていたという。経済的に子供はひとりと決め、妻は避妊リングを入れた。妊娠の心配が亡くなってからは、セクシーな下着や道具を使うこともあり、セックスレス時代とは思えないほど、濃厚な夫婦の営みが行なわれていた。

「しかし2020年3月に新型コロナが世界中を襲いました。会社は出社停止になり、息子の学校は休校になり、マスクも50枚入りが2万円など信じられない状態になりました。妻は元看護士なので、衛生観念がうるさい。手洗いをしない息子をひっぱたき、俺をバイキン扱いするようになったのです」

いわゆる、コロナ警察だ。感染防止策を最優先し、SNSで他人を攻撃し、家族の行動を制限する。息子は友達と遊ぶのも外出するのも禁止され、円形脱毛症ができた。

「家は息が詰まるから会社に出勤しようとしたのですが、閉鎖になっている。息子と公園や買い物に行こうものなら、消毒液を全身にかけられました」

妻はコロナ対策の情報を集めるうちに、反ワクチンの信奉者にある。政府によるワクチン接種の推奨は陰謀だというわけだ。

「大規模な調査もしていないのに、なぜ打つのか……と言われました。僕はあまりそういうことは気にせず、上(政府や会社)がすすめたことは素直に実行するタイプです。会社の接種があったので、当然打ったら、“あなたがそういう人だと思わなかった。もう離婚したい”と言われたのです」

当時は、SNSで医師などの医療関係者も含めた多くの人が、「国はワクチンの重大な健康被害を隠し、メディアの情報操作をしている」という情報を投稿していた。「ワクチン 危険」などを検索すると、その情報ばかりがスマホに表示されるようになる。妻は1日中それらの情報を追っていたという。

「息子にもそういう情報を教える。頭がおかしくなったと思って、放置していました。家庭内別居が1年半になった2022年9月に、妻が“生活費が足らない”と話しかけてきたのです」

☆次回では、コロナ警察に成り果てた妻と、その家族が迎えた悲惨過ぎる末路を詳細にレポートする。反面教師として読み進めて欲しい☆

Text:沢木文

▶︎後編に続く


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