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「昨今、日本全国に個性豊かなセレクトショップが増えていますが、イタリアを初めとする世界のトレンドをいち早くキャッチし、一般の方々も使いやすいアイテムを厳選。こんなにも素晴らしいバランスで取りそろえているお店は他にないと思います」
そう干場に言わしめる名店、それが岩手県盛岡市の中心部にある「菅原靴店」。
もちろん単なる靴屋ではありません。小物や洋服、フレグランスに至るまで、稀代の目利きである社長の菅原誠さん自身が、ヨーロッパを中心に世界中から選び抜いたアイテムだけが陳列されています。だからこそ、この店に一歩足を踏み入れて、並んでいる商品を見るだけでもワクワクするし、どれを買っても間違いがないのです。
社長はもちろんのこと、スタッフの方々はみんな商品の知識と愛が半端ない！気になるアイテムについてひとつ質問すれば、丁寧に詳しく説明してくれます。おかげで気になっているアイテムへの理解が深まり、愛着がわき、次から次へと世界が広がっていき、ついつい購入してしまうというワケ。
だからこそ、平日には「スタッフに会いに」やってきたお客様が、２時間３時間と長居し、週末になれば、全国各地から熱心なファンが来店。ニューヨークタイムズの「2023年に行くべき52ヵ所の第2位に盛岡が選ばれたこともあって、最近は外国人のお客様も急増。そのセレクトの確かさを日本全国のファッション好きに熟知されているから、ECの売上げも半端ない！
「なぜこんな凄い店が盛岡に!?」誰もが驚くというその店内に、初めてFORZA STYLEのカメラが潜入。社長の菅原さんから直々に、今シーズンのイチオシアイテムと、そのポイントを紹介していただきました。
「菅原靴店と合わせて絶対に行くべき」岩手の気絶スポットや、絶景、グルメをインサートしながらの菅原靴店紹介動画、圧巻の品揃えはぜひ動画で詳しくご堪能ください。
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盛岡駅からほど近い、大通りという中心部エリアに３階建ての店を構える菅原靴店。まずは1階からスタート！
菅原靴店・春夏のイチオシ
「スリッポン」「イントレチャート」「ビットローファー」
1階入口付近には、シューズを中心に、今季イチオシのアイテムをメンズレディースともにラインナップ。今年のキーワードは「スリッポン」「イントレチャート」「ビットローファー」。
ボロネーゼ製法（袋縫い）が得意なスペインのブランド、CALCE（カルセ）のスリッポン。非常に足あたりが柔らかいイントレチャート（メッシュ編み）。
メッシュの靴に合わせたいil micio（イル ミーチョ）の巾着型バッグ。イル ミーチョはフィレンツェでオーダーメイドの靴や革小物を制作し、世界的に高い評価を受けている日本人、深谷さんのブランド。
フィレンツェで有名なFALORNI（ファロルニ）のイントレチャートのバッグ。大中小の革を編み合わせ、なんと持ち手まで一体化。非常に高度なワザをもって作られている。
昔のGUCCIのコレクションからインスピレーションを受けて別注したDaniele Lepori（ダニエル レポリ）のビットローファー。素材はスエードとクロコのコンビネーション。ボロネーゼ製法で、ソールが柔らかく、足当たりが非常にソフト。
レディースもスリッポンが人気。オリジナルブランドのPer noi（ペルノイ）のほか、菅原靴店で評判がいいのがPARABOOT（パラブーツ）のレディース。その他FABIO RUSCONI（ファビオルスコーニ）や、上品で足当たりもソフトなLUCA GROSSI（ルカグロッシ）など。どれを選んでも絶対に間違いない！厳選スニーカー
ECでも店頭でもよく売れているのがスニーカー。トレンドのスニーカーはもちろんのこと、他ではなかなか手に入らないような逸品も。入荷した瞬間に売れてしまうというので、気になるという方はECサイトを小まめにチェック！
最近人気のVOILE BLANCHE（ボイルブランシェ）、今シーズンはブルーのカラーが入ったものに注目。
PITTI UOMOでも履いている人がたくさんいたという、イタリアでも大人気のAUTRY（オートリー）。入荷してもECで即完売してしまうのでお早めに！
MIKE（マイク）は元ハイドロゲンの社長が新しく立ち上げた注目ブランド。ちょっとどこかのブランドに似ているような……（笑）。
爆発的に売れているのは、数量限定で白×グレーのモデルを復刻させたadidas STAN SMITH（アディダス スタンスミス）。菅原靴店は東北には数少ない「adidas Originals」という限定品を取り扱える店舗なので、アディダスのユニークな靴がいろいろ入ってくるという。
安定人気のNew Balance（ニューバランス）。今年出た2002Rは大人気で、動画が公開される頃には完売かも!?
冬のブーツで有名なSOREL（ソレル）、実はスニーカーも格好いい。こちらはレディーススニーカーで価格もお手頃（16500円）。
干場も購入済み。ソールが迷彩、アッパーがコンビネーションでとても軽いというCOLE HAAN（コール ハーン）のゴルフシューズ。最近はスニーカータイプのゴルフシューズがたくさん登場しているという。
菅原別注のPATRICK（パトリック）のゴルフシューズは、クロコの型押し。菅原靴店から日本全国に人気拡大の予感？
HENDERSON（ヘンダーソン）
まだ日本での取り扱いが少なく、菅原靴店でいま強力プッシュ中なのがHENDERSON（ヘンダーソン）。厚めの白いソールに、踵にさりげなくついたHのマークがアクセント。メンズもレディースもよく売れています。
厚めのソールと優しい色合いのアッパーが印象的なHENDERSON（ヘンダーソン）のレディース。
メンズで人気なのは、ダブルモンクのベージュスエードスニーカー。
こちらもHENDERSON。昨年かなり売れたという、ステップダウンもできるスリッポンは要チェック！日本から世界へ…。「メイドインジャパン」のへのこだわり
「日本のすぐれた技術やブランドを、もっと世界に発信したい」そんな思いから、メイドインジャパンのブランドや、すぐれた技術を有する工場の製品を積極的に取り入れているのも菅原靴店ならでは。
メイドイン広島のSPINGLE MOVE（スピングルムーブ）。国内でも激減しているヴァルカナイズ製法の靴はソールが特徴的。外国人に「メイドインジャパンの靴」を聞かれたときに紹介することが多い。
自分にぴったりの革靴を作ることができる、宮城興業のオーダーメイド。価格はなんと36000円ほど！このプライスならチャレンジしたいと思う方も多いはず。最先端のトレンドをお手頃価格で実現！
オリジナルブランド「Per noi（ペルノイ）」
旬のデザインを優れた素材を使いながら、手に入れやすい価格で。それが、菅原靴店オリジナルのブランド、Per noi（ペルノイ）。菅原さんが信頼しているイタリアなどの工場に発注し、生み出されるオリジナル靴の数々は品質と価格のバランスが絶妙！
世界中で大人気のロロ・ピアーナのソールをモチーフとして作ったPer noi（ペルノイ）のスエードスリッポンは女性にも人気。
ジュート（麻）巻きをテーマに、エスパドリーユのような感覚で履ける柔らかなスエードのスリッポンもPer noiのもの
高級なヌバックを使用したPer noi定番のスニーカーも人気2023年の新提案「男は黙って夏もブーツ」
「今シーズンは男のサマーブーツを提案したいんです」と、取材当日は自らベージュのサイドゴアブーツを履きこなしていた菅原さん。おなじみ干場監修のWH（ダブルエイチ）を中心に、スタイルアップして見えるブーツをラインナップ。
サマーブーツとして提案しているWHのウエスタンブーツタイプや、サイドゴアやリングブーツ。「ぜひ買っていただきたいのが、このサイドゴア。ラストが最高によくて、めちゃくちゃ履きやすいんですよね。足も長く見えてスタイルアップして見えるから、僕もこればっかり履いてます」と干場も太鼓判。リピーターが多いソックスや色鮮やかな革小物
靴だけでなく、財布などの革小物やソックスに至るまで全く気を抜かず、こだわりを持って選び抜かれているのも菅原靴店のスゴイところ。とくにソックスは一度履くと他のものを履けなくなる、と評判なんだとか。
ひときわ美しいカラーリングや革が目を引く、Serapian（セラピアン）やL'arcobaleno（ラルコバレーノ）の小物類。
履き心地のよさでリピーターが多いというidé homme（イデ・オム）のソックス。菅原さんが愛用しているのはこちら。「中で指の部分が5本に分かれていて、和食屋さんなどで靴を脱いだときにも5本指ソックスには見えないのがいいんですよね。スニーカーは革靴に比べるとちょっと足が蒸れやすいですが、これでスニーカーをはくと全然足に汗をかかないんです」履くだけで格上げ！ ビジネス仕様の革靴
いよいよ革靴エリアへ。ビジネスゾーンに並ぶのは、高いコスパと美しいフォルムで靴好きの間での評価が高いJalan Sriwijaya（ジャラン スリウァヤ）や、CALZOLERIA TOSCANA（カルツォレリア トスカーナ）の、スニーカーみたいな軽さながらしっかりとした革靴のキャップトゥ。色バリエ豊富なDaniele Lepori（ダニエル レポリ）など、干場ですら聞いたことがないという知る人ぞ知るブランドばかり。これも、毎シーズン菅原さん自身がイタリアなどに足を運び、世界中の靴を見て厳選しているからこそなせるワザ。
おなじみＷＨは、キャップトゥからプレーントゥ、ビームス西口さんのビットモカシンのシリーズまで豊富な品揃え。
フランスのHAAS（アース）社の水シボというシボ革を使用した、ＷＨ史上いちばん最高級の革を使ったシューズ。81400円と高額ながら「磨いたときに桁違いの輝きが出る」とよく売れている。勝負日をビシッと決める。最高級のドレスシューズ
いよいよ1階の最奥部へ。ここに並ぶのは名品と称される、まるで芸術品のようなドレスシューズばかり。
鎮座するのは。干場も好きなイギリスのブランド、GEORGE CLEVERLEY（ジョージクレバリー）やEDWARD GREEN（エドワードグリーン）、Crockett&Jones（クロケットアンドジョーンズ）、Paraboot（パラブーツ）、スタイリッシュで別格な靴が多いF.LLI Giacometti（フラテッリジャコメッティ）、Enzo Bonafe（エンツォボナフェ）、MAGNANNI（マグナーニ）など。そして革靴の頂点を極めるビスポークまで。
革靴好きの男達の夢、ビスポークオンリーのil micio（イルミーチョ）の革靴。現在、菅原さんも作っている最中で、価格は約70万円。これぞまさに最高峰！本日の菅原さんコーデを解説！
……ということで、すでにお腹いっぱいかもしれませんが、実はまだ1階部分をご紹介したのみ！ 2階、3階はどうなってるの？ そちらは4月〇日公開の次の動画をお楽しみに。
最後に「非常に綺麗なカラーリングですね」と干場も激褒めしていた、本日の菅原さんコーディネートをご紹介。
夏にもブーツを履いて欲しいという思いを込めて、足元はWHの新作。昨年出たラウンドトゥのモデルで、ベージュのサイドゴアブーツ。パンツはYCHAI（イカイ）のPANATELA（パナテラ）というちょっと細身のタイプ。オレンジのニットはGRAN SASSO（グランサッソ）のシルク100％、インナーの白TはFEDELI（別注）。ベージュスエードのライダースはCINQUANTA（チンクアンタ）。
「今日のコーデは、ブーツにデニムにTシャツのような着こなしを、春っぽく、そしてちょっと大人っぽくアップデートさせたもの。今年はぜひ夏でもブーツを履いて、こんな着こなしにトライしていただきたいですね」（菅原さん）
【提供元】
菅原靴店
盛岡店
〒020-0022 岩手県盛岡市大通２丁目２−１２
営業時間 11:00〜19:00
電話番号 019-651-4946
仙台店
〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央２丁目５−１０
営業時間 11:00〜19:00
電話番号 022-263-8810
Video：Naoto Otsubo
Video edit：Kabuto Ueda
Text：Yukari Tachihara
