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LIFESTYLE 愛と悲鳴の婚活道場

〈後編〉バツ2のイケメンエリート。自分のなかの「狂気」と向き合ってみた。

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春哉:怒ると、ちゃぶ台をひっくり返しちゃう。

川崎:サンドイッチを投げちゃう(笑)。もちろん、仕事や友人関係ではいらちなところを周到に隠している。なぜなら怒りの感情を見せることは、社会的にNGだから。普段こらえているから、家庭では出てしまう。わかるわ……私、ムカッとした後、落ち着いてから話せばいいのに、その場でゴングが鳴って理詰めで向かっていくから。私、逃げようとする夫に「貴様、逃げる気か!」って首根っこをつかんだこと、何回かあるもの。比喩じゃなく。ねえ、今度一緒に“滝行”に行かない?

春哉:滝に打たれて心頭滅却! これ必要ですね。行きましょう!

川崎:こういう“血の気”って、これからピークを迎えるのよ。男性も更年期があるから。そういえば、駅や公共の場で、駅員さんや子連れの人を怒鳴っているオジサンがいるじゃない? あれって更年期の影響もあると思う。ホルモンバランスの乱れなのよ。『命の母A』を飲んだ方がいいかもしれない。

春哉:なんですか? それ。

川崎:女性向けの更年期の薬よ。男性用のお薬も探してみるといいかもね。とりあえず私たちはアンガーマネージメントを“一緒に”頑張りましょうよ。

―――本連載開始以来の珍事だった。川崎貴子の口から「一緒に」という言葉が出たのだ。これは初めてのことで、スタッフ一同、驚愕が隠しきれなかった。

川崎:でもさ、サンドイッチの話に戻るけど、「おいしいものを持ってきてくれて嬉しい」って女性もいるよね。

春哉:そうですよね。僕と2回目の妻は相性が悪かったのかもしれない。

川崎:やっぱりあなたはさ、離婚に対して反省しても「学び」がないよね。だって、「相性」って言葉が自然に出てきたもの。相性のせいにするってことは、原因が自分にないと根本的に考えているってことじゃない? ここまで話してわかったけれど、あなたの女性遍歴は、真逆のタイプの女性のミルフィーユ。最初の妻は温厚、次の妻は激しい……きっとあなたは、このタイプがダメだから、真逆のタイプと付き合おうと短絡的にかんがえているのかもしれない。

春哉:はっ! その通りでございます。ところで、僕はどうすればいいのでしょうか。

川崎:まずは2回の離婚で反省していることはよくわかった。そして、そこから学んだことを書き出してみよう。やってないでしょう。

春哉:はい。全くやっていませんでした。

川崎:私も同じだった。最初に離婚した後に、公私ともにいろいろうまくいかないことがあって、学んだことを書き出してみたの。そしたらその直後から、いい方向にすすめるようになった。内省を明文化すると、すべきことがわかるのよ。

春哉:僕は「自分は悪くない」という意識が強かったと気づきました。この道場に来てよかったです。

川崎:結婚願望はあるの?

春哉:一緒に旅行したり週末を過ごしたりする相手は欲しいです。去年の1月に離婚が成立してからは、コロナ禍もあって、しばらくはボーッとしていたのです。しかし5月くらいにリングに上がる気になったんです。

川崎:で、ロッキーは何をしたの?


春哉:マッチングアプリにチャレンジしたんです。短期集中だと思い、5月に15人と会ったんです。みんなかわいい人でしたが、特に決め手がない。次々と会ううちに、なぜか適応障害を発症したのです。

川崎:え?



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