川崎:ちょっと待って。彼のお姉さんに使った経費は?
倫世:あ……川崎さん、さすが経営者ですね。10年近く前の話ですが、今言われるまで気が付きませんでした。
川崎:まぁ、倫世ちゃんにとっては手切れ金みたいなものだったのかな。ところで他に交際した人は?
倫世:これもホントにひどい恋愛だったんですけど、元モデルでイケメンの同業他社の男で……
川崎:ごめん、ちょっと話をさえぎっていい? あなた同業他社の男性と交際して嫌な思いをしているのに、なぜ同じような人と交際するの?
倫世:それは、知り合った男性が私の年収に対してビビるから。社名を言うだけで「死ぬほど働かされるんでしょ」とか「グローバルッ! か~っこいい!フォウッ!」と言われるのは日常茶飯事。最初は「そうなんだ」と言ってくれた人も、2回目に会うと、「俺には勝てない」とか「俺のこと、バカにしているでしょ」と言い出す。となると、同業他社しかないんですよ。私の年収、30代前半で1000万円を超えました。それを言うと、男はみんな引く。
川崎:わかるよ。でも、男性の全員が全員、そういう人ではないと思うけどね。
倫世:みんなそうですよ。実は、この道場に来る3日前に、結婚相談所に入会したんです。すると相談員の方から「あなたは年収も年齢も高いのだから、人一倍頑張りなさい」と檄を飛ばされました。
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