説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!
コロナ禍の3年で求められた経営戦略の成果
世界最大手の格付け機関S&Pグローバル・レーティングは3月7日、日産自動車(以下、日産)の格付けを1段階引き下げ「BB+」とすることを発表しました。個人的観測ながらこのニュースを真っ先に伝えたのはブルームバーグ。続いて3月9日にロイターがこの件を配信。なにやらヤバそうな匂いが漂ってきました。
「BB+」ってどんな評価なんでしょうか? ニュースの大見出しには「ジャンク級に」とあります。さらにニュースの内容を読んでいくと、このランクはジャンク級のギリギリ一歩手前なんだとか。つまりお医者様の診断に例えるなら「経過観察を要す」という感じのニュアンス。う~ん。
ちなみに格付けは「BBB」格以上が投資適格、「BB」格以下は投機的水準と判断されるそうな。つまり、まっとうな企業は利回り低くても安定した投資先を好み、逆に利益を優先するなら独自の嗅覚でリスクを取ります。投機的水準と格付けされればジャンク級認定。社債だって高利回りの「堕天使債」と認識されます。
日産の資金繰りって、どうなっているのでしょうか? ちょいとググってみると、日産は2017年に社債発行に踏み切る予定だというニュースを発見しました。事務主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券。社債期間は1.5年、3年、5年の3コースで発行総額700億円。しかし、日産は前年の2016年4月に既に社債を発行し計1250億円を調達済み。本来ならもっと軍資金を調達したい意向のようでしたが、そもそも社債って2年連続発行するようなシロモノなのかと心配になります。
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