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CAR 交通事故鑑定人は見た!

対向車線のトラックからの落下物が激突!無罪を主張する相手側の保険会社を論破する

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■落石は起こらないとする実験結果まで提出してきたトラック側

事故が起きたのは、某年11月の午前9時過ぎ。片側一車線の国道を走行していた乗用車が、緩やかな右カーブに差し掛かったとき、対向車線のコーナーを走行していた2トントラックの荷台から砂利が落下、被害者の車のフロントバンパー及びフロントガラスへ次々と衝突した結果、小さい傷が大量につき、バンパー、ボンネット、フロントウィンドウの交換修理という大損害を受けた。

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乗用車が緩やかな右カーブに差し掛かったとき、対向車線のコーナーを走行していた2トンダンプカーの荷台から砂利が落下。跳ねてきた砂利が、被害者の車に衝突した

被害者側の保険会社は、そのときに対向車線を走行していた2トントラックの会社を突き止め、修理にかかった費用を請求した。しかし、加害者側(の保険会社)は、トラックの荷台には、砂利が落ちないよう、左右に木製のあおり(トラックの荷台にある枠、積んだ荷物が落下することを防ぐもの)を追加しているため、コーナーで砂利が落ちるはずがないとして、無実を主張。

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被害にあった車両。白いマークの個所に跳ね石によるダメージを受け、バンパー、ボンネット、フロントウィンドウの交換修理という大損害をうけた 

さらには、実際に当該道路において、実際に砂利を落としたとされるダンプカー(に付いていた木製のあおりの上)へ砂利を載せ、検証実験を行ったが落石はなかったという意見書まで提出してきた。そこで中島氏のもとに鑑定依頼が舞い込んだというわけだ。

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トラック側の保険会社は、コーナーで砂利が落ちるはずがないとして、無実を主張。実際に木製のあおりを追加したダンプカーの荷台に砂利を載せ、当該道路を走行しても落石はなかったとする意見書まで提出してきた

後編では、中島氏がトラック側の言い分の矛盾をどのようにくつがえしたか、をお送りする。

Superviser:Hiroshi Nakajima
Text:Kenichi Yoshikawa
Photo:Raptor,Gettyimages,AC
Edit:Takashi Ogiyama

▶︎【後編】保険会社の検証には矛盾があった!交通事故鑑定人が裁判所へ報告した実験結果とは?


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