次にどこで売るか? です。熟成したマーケットでもっともキビシイのがEUです。しかし、原材料の高騰やエネルギー政策の失態で、いまやその電動化政策も見直しを迫られています。世帯当たりの電気料金を調べると、BEV普及率ナンバー1のノルウェーで12万円超、イギリスで8万円を超え、いまや料金の一部を政府補助金でカバーする始末。余談ですが工業用電力も上昇しイタリアは既に約4倍なんだとか。
新型ミッドシップカーにハナシを戻しましょう。世間体を考えればパワーユニットはトヨタ・ハイブリッドが現実的です。現状、一番小さな排気量のハイブリッドユニットはヤリスに搭載される1.5L直3エンジンです。しかし、コンパクトカーのラインナップを考えると1.0Lクラスのエンジンを組み合わせた新規のパワーユニットも必要です。なんかいいタイミングで出てきたウワサだけに、その信ぴょう性は十分にあると思えなくもありません。
トヨタ初の量産型ミッドシップスポーツカーの系譜は、バブル期前夜に誕生した1984年の初代MR2(トップ画像)、1989年の2代目MR2(上の画像)、2002年誕生の後継車MR-Sで終わってしまいました。この3モデルはいずれも輸出されていましたので海外にも多くのファンがいらっしゃいます。スクープ記事が現実となることに期待して、今後の動向を見守りましょう。
Text:Seiichi Norishige
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