ファスナー合流をまだ知らない人いる？合流を急ぐドライバーの大きな勘違い

■ファスナー合流は皆が幸せになれる

ただ、「ファスナー合流が渋滞緩和や回避に効果的」という理屈は理解できても、加速車線の先頭で合流させてもらえないことを心配して、車列の隙間を見つけると即座に合流したくなったり、本線の車列に無理やりねじ込むことに後ろめたさを感じる、というドライバーは多いようです。

ただ、合流される側のドライバーにすれば、ファスナー合流は、どのクルマが自車の前に合流するのかが分かり、急ハンドルで突っ込んでくることもなくなるので、安全かつ公平（＝合理的）で、むしろ好意的に受け止めるドライバーが多いようです。また、本線車線の交通の流れが円滑になるため、結果的に、本線のクルマにとっても移動効率が高まり、ありがたいはず。

もちろん、その場の状況によっては、気が引けることもあるかも知れないですが、いろいろな箇所から合流を仕掛けるよりも、迷いがない運転のほうが、ドライバー同士の意思疎通が図りやすく、安全にも寄与します。

ただ、渋滞時の合流では、気が立っているドライバーも多いのも事実。「譲ってもらった」と感じたら、手を挙げたりアイコンタクトをするなどで、相手のドライバーとコミュニケーションをとることも忘れないようにしましょう。

Text：Tachibana Kazunori,MMM-Production
Photo：NEXCO中日本、Adobe Stock
Edit：Ogiyama Takashi