ライター・沢木文が、コロナ禍中でも花開く、婚外恋愛のリアルについて紹介する。
【前編のあらすじ】
大学まで、ブサメンで非モテだった横田涼太郎さんは、就職氷河期時代にテレビ局に入社。その後、女性が擦り寄ってくるようになり(お金目当てだが)モテ期が到来した涼太郎さんは結婚。8年経っても夜の営みを積極的に行い、応えてくれる妻と出会い、子供も授かり、円満な家庭生活を送っていた。
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「しかし2020年3月に新型コロナが世界中を襲いました。会社は出社停止になり、息子の学校は休校になり、マスクも50枚入りが2万円など信じられない状態になりました。妻は元看護士なので、衛生観念がうるさい。手洗いをしない息子をひっぱたき、俺をバイキン扱いするようになったのです」
いわゆる、コロナ警察だ。感染防止策を最優先し、SNSで他人を攻撃し、家族の行動を制限する。息子は友達と遊ぶのも外出するのも禁止され、円形脱毛症ができた。
「家は息が詰まるから会社に出勤しようとしたのですが、閉鎖になっている。息子と公園や買い物に行こうものなら、消毒液を全身にかけられました」
妻はコロナ対策の情報を集めるうちに、反ワクチンの信奉者にある。政府によるワクチン接種の推奨は陰謀だというわけだ。
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