■日産「グロリア(Y32型) グランツーリスモ」
1991年6月に登場した、9代目「グロリア」。姉妹車である「セドリック」よりもスポーツ色の強いモデルとして登場しました。なかでも、スポーティな「グランツーリスモ」系は、丸目4灯のヘッドライトを採用し、豪華な高級スポーツセダンの雰囲気がありました。
1991年にフルモデルチェンジした9代目グロリアのハードトップ。丸目4灯のヘッドライトがスポーティ
サスペンションには、フロントにマクファーソンストラット式、リアは高価なマルチリンク式を採用し、優れたハンドリングを実現。これは走りを追求するという意味合いもありますが、クルマの基本性能を上げることで安全性につなげる「アクティブ・セーフティ」を意識したことも関係しています。見た目だけでなく、クルマの本質的な性能に力を入れているあたりが「ツウ好み」ではないでしょうか。
また、上級グレード「V30ツインカムターボ グランツーリスモアルティマL V」には、3.0L V6DOHCツインカムターボを搭載。この長いグレード名も、当時のステータスのひとつでした。
先代モデルのY31型では、派手なVIP系カスタムが流行りましたが、後継のY32型では、外観はあまり変えず、ライトなチューンが人気となりました。バブル景気であからさまな贅沢が許された時代だからこそ、あえて本物志向の高級感と醸し出す雰囲気を追求しているところが、最高にカッコよい一台でした。
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