【後編】「俺を馬鹿にしてるんだろ」身分違い結婚、知的障害の娘……劣等感コンプレックスにまみれた実業家の闇を暴く。

〜愛人は年寄りも10歳ほど若く見える美人で、息子は大学医学部を卒業した後、横浜の病院に勤務している。近所でも評判の仲良し家族で、昔から頻繁に家族で出掛ける姿を見る。ご主人(依頼者夫)も、最近は家にいる事が多いようで、夫婦仲良く近所を散歩する姿を見かける。〜

依頼者に聞き込み調査で上がった情報をそのまま報告すると、実際に息子の姿を捉えて欲しいという。そこで、我々は愛人宅から車で出勤する息子を尾行し、勤務先を判明。横浜でも有名な大病院だ。息子と直接接触する為に、息子が出勤時に駐車した場所から遠くない所に調査車両を停める。
19時を少し回ったところで、息子が駐車場に姿を表す。偶然を装い、息子に声をかける。爽やかさ漂う雰囲気、優しい口調、親切な態度、息子の印象は、紛れもなく好青年であった。また、その後の調査で、息子が小児科医として評判が良いこともわかった。