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中古車再生がトレンド?日産がキューブでレストアを本気ビジネスにしてきた

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■「パワートレインのコンバートは考えていない」

今回のキューブコンセプトカーでは、パワートレインは一切改造しておらず、1.5リッターの直4エンジンのままだ。内外装の改良だけでなく、最新型のe-POWERにコンバートまでしてしまうのはどうだろうかと、石井氏へ伺ったところ、「コストをかければ、パワートレインをe-POWERやBEVに入れ替えることは可能だが、それだと新車開発と変わらない規模の費用となってしまう。このZ12時代のパワートレインは、10万キロ程度で使えなくなることはまずない。一台のクルマを長く使ってもらうことで、資源の有効活用となり、最終的には、カーボンニュートラルに貢献できるはず」とのことだった。

上下ツートンカラーのボディの上半分は、ラッピングでガンメタ風に仕上げている

東京オートサロン2023といえば、トヨタブースでは、2台のAE86のリメイクカーが登場した。旧車をリメイクする、という流れは一緒だが、パワートレインを水素燃焼エンジンやBEVへ大改修したトヨタよりも、日産の中古車再生プロジェクトのほうが、簡単でお手軽。もちろん、トヨタのAE86 とは主旨が若干異なるのだが、「環境への配慮」という目指すべきところはどちらも同じだ。

クルマ本体はまだ元気なのに、見栄えがやれてしまったり、カタログから落ちてしまったことで、買ってもらえずに埋もれていく中古車が非常に多い。どこまでの範囲のリメイクをビジネス化するのかは、非常に難しい判断だが、この手のカスタマイズカーが、ディーラーオプション等で気軽にできるのであれば、試してみたいと感じる方は、結構いるのではないだろうか。

 

■まとめ

キューブの他にも、日産には、復活が期待されている名車が多くある。Be-1やパオ、ラシーン、フィガロといったパイクカーシリーズや、第2世代スカイライン(R32-R34)、歴代フェアレディZなど、当時憧れていたけど手に入れることができなかったファンは多くいるはずだ。

販売終了モデルであるにもかかわらず、ベースデザインの良さもあり、独特な味を醸し出しているキューブリフレッシュド&レトロコンセプト

旧車をレストアするとなると、それこそ新車が買えてしまうくらいのコストがかかってしまうこともあるが、そこまでの大改修とまではいかなくても、ちょっと昔のクルマを、数十万円程でリフレッシュできるのならば、やってみたいと思う方は多いのではないだろうか。日産アフターセールスチームの動向には、今後も期待したい。

Text:Kenichi Yoshikawa
Photo:NISSAN,MMM-Produciton
Edit:Takashi Ogiyama



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