川崎:タスクが多すぎるね。仕事どころではない。
桂子:だから2年間の専業主婦なんです。息子のために分刻みで行動していました。そのうち、私は親と彼の間に挟まれて、メンタルを病んでしまった。そのとき、親は彼に離婚を打診。私不在で離婚が確定していたのです。
川崎:あああ、また親だわ…。「娘の人生」なのにねぇ。
桂子:彼から「よくわかんないけどさ、離婚するって」って記入済みの離婚届けを出されたときは、ショックを受けるとともに、ホッとしました。
川崎:名家とされる家にあるよね。不穏分子は徹底的に排除するという。本来なら、結婚前に相手の身辺調査をするのに、あなたは妊娠ありきだった。
桂子:彼は私もびっくりするくらいの養育費と慰謝料を提示してきた。
川崎:慰謝料? 養育費だけじゃないの?
桂子:私、ホントは彼と別れたくなかったんです。どうしても諦めがつかなくて、探偵に依頼。他に女性がいたら、気持ちにケリをつけようと。
川崎:切ない。
桂子:それで、彼が別の女性と半同棲しており、石垣島に旅行をしている証拠が出てきた。私に見せたことがない笑顔で、楽しそうにしている。それで「これで私は諦められる」と思って泣きました。私は彼を好きだったし、愛していたんです。それで、その証拠を引き出しの中にしまっていたら、親に見られた。そこで親が彼に慰謝料の交渉もしたのです。
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