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他人事じゃない!高齢者の免許更新ってどうするの?そもそも何歳からが高齢なの?

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■75歳以上では「高齢者講習」に加えて「認知機能検査」が必要

75歳以上の方が免許更新を希望する場合は、「高齢者講習」に加えて「認知機能検査」に合格する必要があります。この認知機能検査とは、複数のイラストを記憶し、別の課題をおこなったあと、記憶したイラストを回答するという「手がかり再生」や、検査時の年月日や曜日、時間といった感覚を確かめる「時間の見当識」という検査をします。

この結果によって、「認知症のおそれあり」、または「認知症のおそれなし」が判定され、「認知症のおそれあり」と判定された場合には、臨時適性検査、または医師の診断が必要になります。医師の診断によって、「認知症である」と診断された場合、聴聞等の手続を経た上で免許証の取り消し、または効力の停止となります(この認知機能検査は、認知症に関する医師の診断書を提出することで、認知機能検査に代えることも可能です)。

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運転技能検査は、運転免許試験場のコース等で、普通自動車を運転して確認する。採点は、運転行為の危険性に応じて100点満点からの減点方式で行い、第一種免許は70点以上、第二種免許は80点以上が合格となる

さらに、75歳以上の方で、過去3年間に一定以上の違反歴がある場合は、「運転技能検査」にもクリアする必要があります(複数回受験可)。この検査では、普通自動車を運転し「指示速度による走行」「一時停止」「右折・左折」「信号通過」「段差乗り上げ」の5つの操作について、検査員が確認して合否を判定、そのうえで、認知機能検査と高齢者講習を受ける必要があります。この運転技能検査に更新期間満了までに合格できなければ、免許更新はできません。警察庁によると、受験者の約2割の方がこの試験で不合格になっているようです。

費用は、神奈川県の場合、運転技能検査が3550円、認知機能検査は1万50円、高齢者講習(2時間)は6450円となっています。

それでは、免許の自主返納はどうすればいいのか、続編でお伝えします。
【続編】毎年25万人が!運転免許証の自主返納についてグラフを用いて解説

Text:Kenichi Yoshikawa
Photo:警視庁、Adobe Stock
Edit:Takashi Ogiyama



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