そんな不本意な結婚生活で、有希さんは5~6人の男性と浮気をした。その多くがかつての男友達や仕事関連の知人たちだ。
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「男性から“かわいい”と言われると性欲のスイッチが入っちゃうんです。男性が私にグッと来ていることがわかると、私、興奮するタイプなんです」
しかし最近、モテの基準が大きく変わったような気がしている。有希さんのように、胸元を強調して、ボディタッチを繰り返し、甘えるような声で話す女性を「痛い」「キモい」とあからさまにいう人が増えたのだという。
「PRの仕事でも、以前は『オジサンが社長だから、かわいい服を着てきてね』と言われたのに、今は言われません。それに仕事もどんどん減ってきているんです」
収入は少なくなっても、生活には不安はない。不安はモテなくなったことだ。先日、仕事で知り合った3歳年上の男性にランチに誘われたところ、ワリカンで驚いたという。
「女として終わったのかな……と思いました。なんだかんだ言って、男性のほうが給料は高いんだから、出して当然だと思うんですよ」
有希さんにとって「女として求められる」のは「社会に求められる」のと非常に似ている。
「オジサンにかわいがられて仕事をもらってきましたからね。オジサンがいなくなってしまえば、私の存在価値もなくなってしまうとはわかっているんです。一時期は極端な話“この世から消えようか”と思ったこともあります」
そんな時、有希さんの心の隙間を埋めたのがマッチングアプリだったという。
衝撃の次回でその転落速度を詳細にレポートする。
Text:Aya Sawaki
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