不倫は時と場所を選ばない。それがたとえ「愛の結晶」が生まれてくる時期であっても...
危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏が言う。
「3組に1組が離婚すると言われる時代、パートナーの不貞を理由に関係が破局を迎えるケースは、年々増えていると感じます。現代が抱える、ひとつの病と言ってもいいのかもしれません」
「元夫とは会社で知り合って、交際2年で結婚しました。入籍した直後に双子の妊娠が分かったんです。でもまさか妊娠中にあんな裏切り方をされるなんて……」
そう話すのは、関東在住の鈴木あきさん(31)。双子ママの彼女が、なぜ産後半年で離婚に至ったのか。その経緯を語る。
「親族だけで結婚式をあげたあと、親しい人だけを呼んで結婚パーティーをしました。そのときはすでに妊娠していたのでつわりがきつかったですね」
初めての妊娠に不安や戸惑いはあったが、それ以上に喜びとワクワクで胸がいっぱいだった。
辛いつわりをなんとか乗り切り、出産予定日の3か月半前に産休に入ったあきさん。お腹の赤ちゃんを第一に、無理をせず穏やかな生活を過ごしていた。
しかし、妊娠8か月を迎えた頃、医師から切迫早産の診断が下り緊急入院しないといけなくなったのだ。
「切迫早産は、お腹の赤ちゃんが早く出てきちゃう(早産)の可能性があるんです。お風呂とトイレ以外は動いちゃダメ。私の場合は双子だったので、特に安静生活でした」

入院生活は、食事とお風呂以外は点滴を打ち、ベットで寝たきりの生活。こんなにも時間を持て余すのはこの先ないだろう。毎日、天井を眺めるだけで1日が過ぎていく。
ちゃんと元気に産まれてくるか不安もあったが「私がしっかりしなくちゃ、耐え抜くんだ」あきさんは強く心に誓った。
「しかも、そのときはコロナで緊急事態宣言の真っ只中。面会はNGで、家族は受付で荷物の受け渡ししかできません。ずっと1人で、テレビをつけるとコロナ関連の暗いニュースばかりだし精神的にも参っていました」
精神的に落ち込んでいたあきさんに、元夫の行動がさらなる追い打ちをかける。
3週間の入院後、一時退院になりタクシーで自宅に戻ったあきさん。
玄関のドアを開け部屋へ入ろうとした瞬間、玄関に見慣れないヒールを見つけた。
「息がつまる感覚っていうのは、あんな感じなんですね。いやでも、双子妊娠中だし、今日退院って分かるはずだし、浮気するわけない。そう思いながら恐る恐る玄関から夫の名前を呼びました。」
名前を呼ぶが、すぐに返事は返ってこなかった。
10秒後、か細い声で「あき……?」と寝室から聞こえてきたのだった。
「急いで寝室のドアを開けると、夫と女が座っていたんです。急いで服を整えました!みたいな感じで。女は急いで上着を着たのかブラジャーが床に落ちてたし、使用済みのティッシュも散らかってました……」
妊婦が遭遇するにはあまりに胎教に悪い修羅場は、衝撃の次回で詳細にレポートする。