不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。
「人付き合い」は、どんな社会にもある難問だ。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏がいう。
「最近、クラッシャーやサイコパスと呼ばれる人が、コミュニティを破壊するケースが目立っています。ひと昔前で言えば『常識の通じない人』ですが、精神疾患が疑われるような例も、珍しくありません」
今回取材したのは、平山ノゾミさん(仮名・28歳)。高校時代、クラスに馴染めず孤立気味だったノゾミさんは根暗と呼ばれ、周囲から避けられていた。それが心の傷となり、大学生らしい生活も送れず卒業。しかし当時はそんなノゾミさんにも真面目で誠実な、正義感の強い彼氏がいたおかげで何とか生きていけた。
(いつまでも頼っていてはダメだ)
そう思ったノゾミさんは地元から決別すべく、遠く離れた東京の企業に内定を貰ったという。誰も知り合いがいない環境は清々しく、上手くやれる気がした。そんな社会人初日、入社式で出会ったのがたまたま席が隣だったA子だ。

A子は大人しいノゾミさんとは対象的に、明るくて社交的な性格だった。ただ話してくれることが嬉しく、話が弾み、気づけば自然と一緒にいるような仲になっていた。
<初めて友達と旅行というものを経験したんです。京都まで紅葉狩りに行こうって。今まで気軽に入れなかったオシャカフェにも連れて行ってくれました。学生時代より断然楽しかったです>
初めてできた友人と楽しい日々を過ごしていたノゾミさんはA子との友人関係にのめり込んでいく。A子がノゾミさんのことを「一番の親友」と言ってくれた時は、天にも昇るような気持ちだったそうだ。
そんなノゾミさんの幸せな生活は思わぬできごとがきっかけで崩れ始める。
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