【後編】スーパーで待ち伏せ、家の周りをうろつかれる……看護師が訴える、"患者のストーカー化"とは。

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イクオが透析治療を始めてから半年が経った。半年経ってもナースや他の患者とトラブルをたびたび起こすことが続いていた。
いつものようにイクオの治療を担当していると「もしかして、この前あそこのスーパーにいた？」と言われた。警戒心が薄かった佐野さんは、「家が近いから」と答えてしまった。それからというもの、佐野さんは何度かそのスーパーでイクオに待ち伏せされるようになったという。

「仕方なくスーパーを変えて、他の買い物も家の近くの店には行かないようにしました。そしたら『最近スーパーにいないね』と言われて……もう鳥肌でしたね。」と佐野さんは振り返る。

スーパーで会えないと分かったイクオは、今度は佐野さんが仕事の日を狙って、病院の入り口で待ち伏せするようになったそうだ。鉢合わせてしまうと、電車に乗るまでの道のりをずっと後をついてきて話しかけられる。出口を変えたり、退勤の時間をずらしたりしていたが、すでに我慢の限界だったという。