ライター・沢木文が、コロナ禍中でも花開く、婚外恋愛のリアルについて紹介する。
今回話を聞いたのは、都内の食品メーカーに正社員として勤務する陽子さん(仮名・38歳)。結婚10年になる同じ年の夫と、9歳の娘と共に23区郊外のファミリーマンションで暮らしている。
ふっくらした体型と、優しい雰囲気がミックスした癒し系。体のシルエットを拾いにくい服を着ているのだが、体をひねったときに豊かなバストのふくらみがわかり、ドキッとするタイプだ。
ここ数年、彼女が「3か月に1回、利用している」というのが、女性向けのデートサービス。
このサービスを利用し始めてから、ぎすぎすした夫婦関係が改善したという。本題に入る前に、そもそも夫婦関係の悪化は何だったのだろうか。
©︎gettyimages
「恥ずかしながら、性の不一致です。授かり婚で娘が産まれるまで、週1回くらいでしていましたが、娘が2歳くらいになり、“夫婦生活を再開しよう”と思ってそれとなく誘ったら、スキンシップさえ避けられるようになったんです。同じベッドで寝ていても、背中を向けられたり、私が寝てから帰宅するようになったり……」
夫から性的交渉を避けられる。しかし、夫はアダルトコンテンツを見て、ひとりで処理をしている気配がある。
「一度、夫と話し合ったら、『こういう話し合いそのものがムリ。母親になった人とは、そういう気持ちにならない。それが男という生き物だ』と言われたんです。でも私のことは誰よりも愛しているし、一緒に生きる相手として信用していると言っていました」
家族として、ひとりの人間として信頼されても、女性としては不満を抱える日々が始まった。
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