川崎：ところで、元カレはイケメンだったの？
美香子：はい。もちろんです（と、彼のInstagramのプロフィール画像を見せる）。サッカーの内田篤人さんと、V6の岡田准一さんに似ていません？ 投稿のセンスもいいんですよ。ちょっと見てくださいよ～。
川崎：ちょっと！ あなた今、すぐに画面を出したよね。ってことは、彼のことを忘れていないってこと？ しかも、コメントしている！ え？ 未練あんの？
美香子：SNSで軽いコメントをして、コメント返しをする程度で、実際には会っていないんですよ。というのも、彼は入社直後に欧州支社に行き、コロナ禍でも帰ってこなかったんです。
川崎：でもすぐに彼の画面が出るってことは、インスタをチェックして、「よし、まだこの人は結婚していない」などと思っていない？
美香子：思っています‼︎ 何でわかるんですか？ 別れてからずっと彼とは相互にSNSでつながっています。私はそれを見て、「よし、彼女と別れた」とか「まだ結婚していない」などと思っています。なんというか、彼は「心の保険」なんですよね。最悪、彼と結婚すればいいやと思っている。あ～私、リアルな猫を飼う前に、「シュレディンガーの猫」を飼っているんです。
川崎：（爆笑）！シュレディンガーの猫（笑）！ ネコの生死は箱を開けるまで分からないという量子力学の思考実験！ 思考上の猫を９年間もかわいがっていたのね（笑）。
美香子：「何かあったら彼がいる」と思うから、婚活に本腰を入れていないのに、結婚したいとぼんやりと思っていた。これは今、川崎さんと話していて、初めて気づきました。
川崎：話すとわかることって結構あるよね。でもそこまでのイケメンは、アプリにも結婚相談所にもいないと思うわよ。アプリにいる超イケメンは何らかの迷走してる人が多いし、結婚相談所はそもそもイケメンが少ないから。原宿でデビュー前の人をスカウトする方がずっと早いわよ！ それにあなたの職場も女性だらけだしね。
