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軽BEV最高!受注再開した日産サクラはなぜカーオブザイヤーを受賞できたのか?魅力解剖

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■「軽とは思えない走行性能、先進的な内装、BEVにしては安い価格」が魅力

評判が高いことから、興味がある人のなかには実際に試乗したという人も増えてきたと思うが、サクラ/eKクロスEVは、これまでの軽自動車の感覚とは、まったく違う。

BEVならではの滑らかで力強い加速フィールや、回生ブレーキによる減速度、そして静粛性の高さは、軽自動車の水準を超えており、バッテリーをフロア下に積んだことで低重心化も図られており、その走行性能は軽とは思えない安定ぶり。走行時はゼロエミッションだし、軽自動車規格だからボディサイズが小さく小回り性能に優れ、インテリア、特にツインモニターがカッコよく、バッテリーEVにしては安い。ちなみにハンドルは、上級BEVのアリアとまったく同じ2スポークのステアリングホイールを使っている。(2022年度の)補助金前提では、200万円ちょっとで手に入る。興味がある方が一度試乗すれば、間違いなく気に入り、購入リストの最上位に入るだろう。

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フロントバンパーやヘッドライト周りなど、まさに「アリアの孫」といった外観で登場した、日産の軽BEV「サクラ」

懸念されるのは、BEVならではの使い勝手だ。BEVは使い方によっては不便な部分も多く、ここまで売れているとなると、「いい面だけをみて、安易に購入していることはないのか」と心配になるが、とある日産ディーラーの担当者へ聞き取り取材したところ、サクラに関しては、事前にしっかりと下調べしてからディーラーへやってくるユーザーが非常に多いそうで、ディーラーで航続距離を聞いて購入を諦める方はほとんどいないという。

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サクラの内装。湾曲した一枚板の上にレイアウトされているツインモニターがカッコよい

また充電についても、家庭用充電設備だけでなく、VtoHについても調査済みで、なかには説明すら不要、という方もいるとのこと。ディーラー営業担当も驚いているそうだ。購入者の関心事は、補助金と納期に集中しているといい、その2点に納得すれば即決する方が多いという。

 

■BEVはセカンドカーとして導入するのが現時点での最適解

サクラ/eKクロスEVは、ヤリスやノート、フィットといった既存のコンパクトカーと戦ったとしても、十分に勝ち抜けるだけの実力はある。「1充電で180kmしか走らないではないか」という指摘をする人もいるが、充電に時間がかかり、駆動用バッテリーが高額な現在のBEVよりも、通勤や買い物といったシティコミューターとして割り切った設定の軽BEVのほうが、より賢い使い方だ。

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軽自動車+バッテリーEVという組み合わせは、高齢者を含めた多くの人の移動の自由を担保するだけでなく、社会的課題解決への可能性を示したと、評価された

シティコミューターであれば、1充電で180kmも走れば十分。長距離移動を得意とするハイブリッド車などを保有していて、セカンドカーにBEVを導入する、こういった組み合わせが現時点の最適解だと思う。そのセカンドカーで導入するべきBEVが、こちらもセカンドカーとしても需要の高い軽自動車で登場したことに加えて、サクラ/eKクロスEVの出来の良さがあったことで、多くの人に評価される結果となったのだろう。

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サクラは、しばらく受注停止となっていたが、先日ようやく受注が再開された。2023年はさらなる活躍をしてくれることを期待している。

Text:Kenichi Yoshikawa
Photo:NISSAN,CAR OF THE YEAR JAPAN
Edit:Takashi Ogiyama



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