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■クルマ作りの巧さを堪能——BMW i4


BMW伝統のキドニーグリルが大胆な造形となる新型EVセダンのi4。クーペライクなフォルムながら居住性・実用性は上々。

スポーティセダンの名手として知られるBMWも積極的にEV開発を進めるメーカーだ。EV開発の実質的な歩みは約10年前に始まり、「BMW i」という電動車専用のサブブランドを立ち上げて、第1弾となる電動車のi3とi8をリリース。以降、既存の内燃車をベースに電動モーターを追加したハイブリッド車を充実させ、電動化技術を磨いてきた。

そんなiシリーズが第2章に突入。昨年のiXやiX3に続いて、スポーティセダンの「i4」が発売された。

EVとなってもドライバーズカーであることは変わらず。運転席に向けてディスプレイやスイッチを配置し、操作しやすい環境作りがなされている。

i4はそのモデル名からも想像できるとおり既存の4シリーズをベースとしたEVセダンだ。もっともその車台はベースモデルの開発の段階から電動化を見据えた作りのため、モーターやバッテリーの搭載に関しても決して無理のないものとなっている。

デザインそのものは4シリーズ・グランクーペと同様に、クーペの流麗なスタイルを取り入れつつ、リアにハッチゲート備えた実用的なスタイルを取る。

居住空間を犠牲にせず、バッテリーをきっちりと床下に収めて低重心化を図ったことによるダイナミック性能はもとより、モーターや回生ブレーキの制御による効率的なエネルギーマネージメントなど、走りへのこだわりはEVであっても変わらない。BMWのクルマ作りの巧さが感じられる一台がi4と言えるだろう。

i4はテールゲートを備えた5ドアハッチバックとなるため、荷室開口部は大きく荷物の出し入れもしやすいのが美点。

公称される一充電あたりの航続距離(WLTCモード)は、最近のEVのなかでも特に長い604kmを標榜。熱の影響によるエネルギー損出を加味しても500kmは軽く走れるはずだから、これまでのガソリン車と同じような感覚でロングドライブも不安なくこなせるだろう。各社から多数リリースされるEVのなかでも特に“使える”モデルとして高い評価を得ている一台だ。

ハンズオフが可能な運転支援機能ももちろん充実。基本モデルは1モーターの後輪駆動で、2モーターで4輪を駆動するM50グレードも用意される。

この他にも魅力的なEVは盛りだくさん。もちろんどれも独自の味付けで個性をアピールしてはいるものの、地球環境を守りながらクルマを楽しむ未来を作っていくという方向は皆同じ。ならばユーザー側も食わず嫌いは止めにして、積極的にEVを楽しんでみてはいかがだろうか。そうすれば自ずとライフスタイルの幅も広がってくるはずだ。

Text:Tsuneharu Kirihata
Photo:Nissan、Stellantis、BMW



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